名言・語録一覧
子供を叱るときに母親が使う言葉
戸口に、ハンニバルが来ていますよ
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)185p
ローマ人のことわざ
何であろうと、ハンニバルは通過する
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)96p
ハンニバルとまみえる部下たちに対して
諸君は、新たなる敵と闘うとは思ってはならない。
彼らは、われわれが二十三年前に打ち破った、敗者の残党だ。
われわれは彼らに勝って、シチリアとサルデーニャを得た。それゆえに、
対等の戦士同士の闘いではなく、勝者と敗者が再びあいまみえる闘いと思ってよい。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)51p
ルキウス・コルネリウス・スッラ
3
共和政ローマ期の軍人・政治家。スッラと呼ばれることが多いが、スラと表記されること...-ウィキペディア
信頼は、小出しにしないほうが、より大きな効果を産みやすい。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)234p
年齢を重ねることと慎重であることは正比例と思われているが、必ずしもそうではない。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)228p
人はみな、自分自身の肌合いに最も自然であることを、最も巧みにやれるのである。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)130p
天才とは、その人だけに見える新事実を、見ることのできる人ではない。
誰もが見ていながら重要性に気づかなかった旧事実に、気づく人のことである。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)127p
人間とは、自分自身の犠牲は甘受する覚悟にはなれても、
自分の子までが支配階級の無能の犠牲になるのまでは、甘受する気にはなれない
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)74p
優れた武将は、主戦力をいかに有効に使うかで、戦闘の結果が決まることを知っている。
その主戦力を有効に使うには、非主戦力の存在が不可欠であることも知っている。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)48p
誰も考えなかったやり方によって問題を解決するという点ではコロンブスの卵だが、
そのやり方を踏襲すれば誰がやっても同じ結果を産むとはかぎらないという点で、コロンブスの卵ではないのである。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)48p
ローマ人の面白いところは、何でも自分たちでやろうとしなかったところであり、
どの分野でも自分たちがナンバー・ワンでなければならないとは考えないところであった。
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)104p
戦争終了の後に何をどのように行ったかで、その国の将来は決まってくる。
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)90p
宗教を信ずるか信じないかは、所詮は個人の問題である。
ただし、信ずる者の多い共同体を率いていく立場にある者となると、
個人の心情に忠実であればよいということにはならない。
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)73p
プロセスとしての歴史は、何よりもまず愉しむものである。
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)15p
戦争くらい、当事国の民を裸にして見せてくれるものもない
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)8p
長期戦とは経済力が優れている側が勝つとは限らない
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)8p
ローマ軍に勝つたびに、わが軍の戦力は減っていく
塩野七生 『ローマ人物語2 ローマは一日にして成らず [下]』(新潮文庫,2002)191p
ピュロス
2
古代ギリシアのエピロス王。
プルタルコス『列伝』より キアネスに対して
もう休むのも飽き飽きするほど、休息しようではないか。毎日、酔っ払って過すのだ。
酔っ払って、過ぎ去った戦いの数々を愉しく思い出して過すというのではどうかね
塩野七生 『ローマ人物語2 ローマは一日にして成らず [下]』(新潮文庫,2002)179p
ピュロス
2
古代ギリシアのエピロス王。
この時期のローマを解説する学者たちが厭きもせずくり返す言葉
ゆっくりと、しかし着実に
塩野七生 『ローマ人物語2 ローマは一日にして成らず [下]』(新潮文庫,2002)161p
注:『ローマ人の物語』では「リヴィウス」と表記
アレクサンダーにとっては、
戦闘に敗けることは戦争に敗けることにつながらざるをえなかった。
反対に、ローマ軍の伝統は、
戦闘の敗北が戦争の敗北につながらないところに、その特色があった。
塩野七生 『ローマ人物語2 ローマは一日にして成らず [下]』(新潮文庫,2002)149p
ティトゥス・リウィウス
8
共和政末期、帝政初期の古代ローマの歴史家。単にリウィウスと呼ばれることが多い。ア...-ウィキペディア
会計検査官に対して
帆に風をいっぱいはらんで戦闘に向かいつつある人間には、
むやみとやかましい会計検査官は無用だ。
国家に対してわれわれは、金銭での責任でなく、行為の責任を負うからである
塩野七生 『ローマ人物語2 ローマは一日にして成らず [下]』(新潮文庫,2002)104p
スキピオ・アフリカヌス
3
共和政ローマ期の軍人、元老院議員。
武器をもたない預言者は自滅する
塩野七生 『ローマ人物語2 ローマは一日にして成らず [下]』(新潮文庫,2002)91p
ニッコロ・マキャヴェッリ
94
イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
歴史家ツキディデスの筆による
われわれは、美を愛する。だが、節度をもって。
われわれは、知を尊ぶ。しかし、溺れることなしに。
われわれは、富を追求する。
だがこれも、可能性を保持するためであって、愚かにも自慢するためではない。
アテネでは、貧しいことは恥ではない。
だが、貧しさから脱出しようと努めないことは、恥とされる。
塩野七生 『ローマ人物語2 ローマは一日にして成らず [下]』(新潮文庫,2002)18p
ペリクレス
4
ギリシアの政治家・雄弁家
われわれ現代人は、あれから二千人が経っていながら、
宗教的には非寛容であり、
統治能力よりも統治理念に拘泥し、
他民族や他人種を排斥しつづけるのもやめようとしない。
塩野七生 『ローマ人物語2 ローマは一日にして成らず [下]』(新潮文庫,2002)209p
人間の気分ほど動揺しやすいものはなく、
気分を一新してくださいなどと説いても、なかなか全員で一新できるものではない。
一新するには、一新せざるをえないようにする、
つまりシステム化してしまうしかないと思う
塩野七生 『ローマ人物語2 ローマは一日にして成らず [下]』(新潮文庫,2002)203p