ハンニバル戦記
苛酷に対処しなければならないとしたら、それは一時的に集中して成されるべきである。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)203p
ニッコロ・マキャヴェッリ
94
イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア
ローマ人がギリシアに来るのは歓迎する。
ただし、それはあくまでも友人としてであり、主人としてであってはならない。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)185p
あらゆる発言の最後を、この一句でしめくくった
とはいえ、わたしは、カルタゴを存続さるべきと考える
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)179p
プブリウス・コルネリス・スキピオ・ナシカ・コルクルム
1
共和政ローマの元老院議員。
別のことを論じた演説でも、その終わりには必ず、この一句をつけ加えることを忘れなかった。
とはいえ、わたしは、カルタゴは壊滅さるべきと考える
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)179p
マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウス
13
マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウス(ラテン語: Marcus Porciu...-ウィキペディア
問題の解決は早めに成されるべきであって、
自分の家の庭に敵が侵入してきてからでは遅いのである。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)99p
ガルバ
1
紀元前二〇〇年度の執政官。
ジスコーネをはじめとする、カルタゴの有力者に対して
あなた方にできることは、議論を弄ぶことではない。受け入れることだけだ。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)90p
ハンニバル
3
カルタゴの将軍。
ハンニバルに対して
あなたには明日の会戦の準備をするようすすめることしか、わたしにはできない。
なぜなら、カルタゴ人は、いや、あなたはとくに、平和の中で生きることが何よりも不得手なようであるから
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)68p
スキピオ・アフリカヌス
3
共和政ローマ期の軍人、元老院議員。
指導層の軟弱な態度は、たとえそれがやむをえないことであっても、
しばしば庶民のナショナリズムに火を点けるものである。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)188p
歴史を後世から眺めるやり方をとる人の犯しがちな誤りは、
歴史現象というものは、その発端から終結に向かって実に整然と、
つまりは必然的な勢いで進行したと考えがちな点である。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)176p
敗北とは、敵に敗れるよりも自分自身に敗れるものなのである。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)170p
介入とは、長びけば長びくほど介入した側に不利に変わるのである。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)168p
真に優秀な弟子ならば、師のやり方の全面的な模倣では終わらない。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)72p
持続する人間関係は、必ず相互関係である。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)53p
年齢が、頑固にするのではない。
成功が、頑固にする。
塩野七生 『ローマ人物語5 ハンニバル戦記 [下]』(新潮文庫,2002)22p
街の長老たちから、(許婚がいる)美しく若い娘を贈られたことに対して
個人としてならばこれほど嬉しい贈物もないが、
戦争続行中の司令官となると、これほど困る贈物もない
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)218p
スキピオ・アフリカヌス
3
共和政ローマ期の軍人、元老院議員。
ターラント人に対して
多くのことは、それ自体では不可能事に見える。
だが、視点を変えるだけで、可能事になりうる。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)164p
ハンニバル
3
カルタゴの将軍。
戦闘とは、激動の状態である。
ゆえに、戦場でのすべての行為は、激動的に成されねばならない
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)128p
アレクサンダー大王
3
アレクサンドロス3世・古代マケドニア王(紀元前356年- 紀元前323年)
子供を叱るときに母親が使う言葉
戸口に、ハンニバルが来ていますよ
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)185p
ローマ人のことわざ
何であろうと、ハンニバルは通過する
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)96p
ハンニバルとまみえる部下たちに対して
諸君は、新たなる敵と闘うとは思ってはならない。
彼らは、われわれが二十三年前に打ち破った、敗者の残党だ。
われわれは彼らに勝って、シチリアとサルデーニャを得た。それゆえに、
対等の戦士同士の闘いではなく、勝者と敗者が再びあいまみえる闘いと思ってよい。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)51p
ルキウス・コルネリウス・スッラ
3
共和政ローマ期の軍人・政治家。スッラと呼ばれることが多いが、スラと表記されること...-ウィキペディア
信頼は、小出しにしないほうが、より大きな効果を産みやすい。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)234p
年齢を重ねることと慎重であることは正比例と思われているが、必ずしもそうではない。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)228p
人はみな、自分自身の肌合いに最も自然であることを、最も巧みにやれるのである。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)130p
天才とは、その人だけに見える新事実を、見ることのできる人ではない。
誰もが見ていながら重要性に気づかなかった旧事実に、気づく人のことである。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)127p
人間とは、自分自身の犠牲は甘受する覚悟にはなれても、
自分の子までが支配階級の無能の犠牲になるのまでは、甘受する気にはなれない
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)74p