ハンニバル戦記
優れた武将は、主戦力をいかに有効に使うかで、戦闘の結果が決まることを知っている。
その主戦力を有効に使うには、非主戦力の存在が不可欠であることも知っている。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)48p
誰も考えなかったやり方によって問題を解決するという点ではコロンブスの卵だが、
そのやり方を踏襲すれば誰がやっても同じ結果を産むとはかぎらないという点で、コロンブスの卵ではないのである。
塩野七生 『ローマ人物語4 ハンニバル戦記 [中]』(新潮文庫,2002)48p
ローマ人の面白いところは、何でも自分たちでやろうとしなかったところであり、
どの分野でも自分たちがナンバー・ワンでなければならないとは考えないところであった。
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)104p
戦争終了の後に何をどのように行ったかで、その国の将来は決まってくる。
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)90p
宗教を信ずるか信じないかは、所詮は個人の問題である。
ただし、信ずる者の多い共同体を率いていく立場にある者となると、
個人の心情に忠実であればよいということにはならない。
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)73p
プロセスとしての歴史は、何よりもまず愉しむものである。
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)15p
戦争くらい、当事国の民を裸にして見せてくれるものもない
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)8p
長期戦とは経済力が優れている側が勝つとは限らない
塩野七生 『ローマ人物語3 ハンニバル戦記 [上]』(新潮文庫,2002)8p