名言・語録一覧
理性に重きを置けば、頭脳が主人になる。
だが、感情が支配するようになれば、
決定を下すのは感性で、理性のたち入るすきはなくなる。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)177p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
元老院議員諸君、諸君にかぎらずすべての人間にとっても、
疑わしいことに決定を迫られた際、
憎悪や友情や怒りや慈悲はひとまず忘れて対するのが正当な対し方であると思う。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)177p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。
多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)5p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
人間の弱点ならばあれほども深い理解を示したシェークスピアだったが、
ユリウス・カエサルのような人物の偉大さは知らなかった。
『リア王』は傑作だが、『ジュリアス・シーザー』は失敗作である
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)5p
ジョージ・バーナード・ショー
70
ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw, 1856...-ウィキペディア
イタリアの普通高校で使われている、歴史の教科書より
指導者に求められる資質は、次の五つである。
知性。説得力。肉体上の耐久力。自己制御の能力。持続する意志。
カエサルだけが、このすべてを持っていた。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)5p
人間の心理をどう洞察するかに、性別も数も関係ない
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)210p
キリスト教史観に立つ人でも、カエサルを悪く言うことはできない。
キリストは、彼の後に現れた人である。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)203p
絶望は、人を過激にする。
とくに、生まじめで思いつめる性質の人ほど、容易に過激化しやすい。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)159p
ギリシア民族とは、
国破れて山河あり、の山河を人間になおせば通用する典型である。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)131p
女とは、モテたいがために贈物をする男と、
喜んでもらいたい一念で贈物をする男のちがいを、
敏感に察するものである。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)124p
人は、仕事ができるだけでは、できる、と認めはしても、心酔まではしない。
言動が常に明快であるところが、信頼心をよび起こすのである。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)72p
言動の明快な人物に、人々は魅力を感ずる。
はっきりする、ということが、責任を取ることの証明であるのを感じとるからだ。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)72p
保守的な人は、何によれ混乱を嫌う。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)62p
男にとって最初に自負心をもたらせてくれるのは、母親が彼にそそぐ愛情である。
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)40p
召使に対して
注:ルクルス=ルクッルス
注:ルクルス=ルクッルス
今夜は、ルクルスがルクルスの家で食事をしているのだ
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)169p
ルキウス・リキニウス・ルクッルス
1
共和政ローマの軍人、政治家。
墓碑に彫りこまれた碑文より
味方にとっては、スッラ以上に良きことをした者はなく、
敵にとっては、スッラ以上に悪しきことをした者はなし
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)79p
ルキウス・コルネリウス・スッラ
3
共和政ローマ期の軍人・政治家。スッラと呼ばれることが多いが、スラと表記されること...-ウィキペディア
ミトリダテスに対して
問いかけられた側が、答えるべきである。
勝者は無言でいることもできるのだ。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)38p
ルキウス・コルネリウス・スッラ
3
共和政ローマ期の軍人・政治家。スッラと呼ばれることが多いが、スラと表記されること...-ウィキペディア
戦略や戦術の細部にいたるまで、兵士に説き明かす必要はない。
しかし、兵士たちが疎外されていると感じたのでは、良い結果を得ることはできない。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)152p
システムの持つプラス面は、
誰が実施者になってもほどほどの成果が保証されるところにある。
反対にマイナス面は、
ほどほどの成果しかあげないようでは敗北につながってしまうような場合、
共同体が蒙らざるえない実害が大きすぎる点にある。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)120p
イエス・キリストは、人間は「神」の前に平等であると言ったが、
彼とは「神」を共有しない人間でも平等であるとは言ってくれていない。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)103p
正規軍は勝たなければ負けだが、ゲリラは負けなければ勝ちなのである。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)95p
最初に行動を起すのは、
この機を逃せば好機は二度とめぐってこないと信じて決断したときか、
または、プレッシャーに耐えきれなくなった場合である。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)47p
一人の、現代イギリスの研究者の言葉
無知な大衆とは、政治上の目的でなされることでも、
私利私欲に駆られてのことであると思いこむのが好きな人種である
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)91p
スキピオ・アエミリアヌス
2
共和政ローマ期の軍人、政治家。
ポリビウスに対して
わたしの胸を占めているのは勝者の喜びではない。
いつかはわがローマも、これと同じときを迎えるであろうという哀感なのだ
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)17p
スキピオ・アエミリアヌス
2
共和政ローマ期の軍人、政治家。
ローマ人の考える同胞は、ただ単に、ローマ市民権をもっている人、なのである。
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)193p