勝者の混迷
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今夜は、ルクルスがルクルスの家で食事をしているのだ
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)169p
ルキウス・リキニウス・ルクッルス
1
共和政ローマの軍人、政治家。
墓碑に彫りこまれた碑文より
味方にとっては、スッラ以上に良きことをした者はなく、
敵にとっては、スッラ以上に悪しきことをした者はなし
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)79p
ルキウス・コルネリウス・スッラ
3
共和政ローマ期の軍人・政治家。スッラと呼ばれることが多いが、スラと表記されること...-ウィキペディア
ミトリダテスに対して
問いかけられた側が、答えるべきである。
勝者は無言でいることもできるのだ。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)38p
ルキウス・コルネリウス・スッラ
3
共和政ローマ期の軍人・政治家。スッラと呼ばれることが多いが、スラと表記されること...-ウィキペディア
戦略や戦術の細部にいたるまで、兵士に説き明かす必要はない。
しかし、兵士たちが疎外されていると感じたのでは、良い結果を得ることはできない。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)152p
システムの持つプラス面は、
誰が実施者になってもほどほどの成果が保証されるところにある。
反対にマイナス面は、
ほどほどの成果しかあげないようでは敗北につながってしまうような場合、
共同体が蒙らざるえない実害が大きすぎる点にある。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)120p
イエス・キリストは、人間は「神」の前に平等であると言ったが、
彼とは「神」を共有しない人間でも平等であるとは言ってくれていない。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)103p
正規軍は勝たなければ負けだが、ゲリラは負けなければ勝ちなのである。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)95p
最初に行動を起すのは、
この機を逃せば好機は二度とめぐってこないと信じて決断したときか、
または、プレッシャーに耐えきれなくなった場合である。
塩野七生 『ローマ人物語7 勝者の混迷 [下]』(新潮文庫,2002)47p
一人の、現代イギリスの研究者の言葉
無知な大衆とは、政治上の目的でなされることでも、
私利私欲に駆られてのことであると思いこむのが好きな人種である
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)91p
スキピオ・アエミリアヌス
2
共和政ローマ期の軍人、政治家。
ポリビウスに対して
わたしの胸を占めているのは勝者の喜びではない。
いつかはわがローマも、これと同じときを迎えるであろうという哀感なのだ
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)17p
スキピオ・アエミリアヌス
2
共和政ローマ期の軍人、政治家。
ローマ人の考える同胞は、ただ単に、ローマ市民権をもっている人、なのである。
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)193p
プラス面しかもたないシステムなど、神の業であっても存在しない。
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)155p
苦学という言葉くらい、スッラふさわしくないものはない。
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)143p
大衆とはいつの世でも、権力者や富裕階級への批判は喜んで聴くものである。
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)135p
絶望に駆られた人は、容易に過激化に走る。
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)98p
親しく振舞っても品位は落とさず、
各人がもつ能力は尊重しながらも、
決断のときは逸しない
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)88p
失業者とはただ単に、職を失ったがゆえに生活の手段を失った人々ではない。
社会での自らの存在理由を失った人々なのだ。
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)48p
母親の望む娘の結婚相手の理想像は、古今東西変わらない。
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)31p
リヴィウス『ローマ史』より
いかなる強大国といえども、長期にわたって安泰でありつづけることはできない。
国外には敵をもたなくなっても、国内に敵をもつようになる。
外からの敵は寄せつけない頑健そのものの肉体でも、
身体の内部の疾患に、肉体の成長に従いていけなかったがゆえの内蔵疾患に、
苦しまされることがあるのと似ている。
塩野七生 『ローマ人物語6 勝者の混迷 [上]』(新潮文庫,2002)12p
ハンニバル
3
カルタゴの将軍。
注:ルクルス=ルクッルス