名言・語録一覧
カエサルは後者の代表格といってもよい
(不利な)状態になった場合、人は二種に分れる。
第一は、失敗に帰した事態の改善に努めることで不利を挽回しようとする人であり、
第二は、それはそのままでひとまずは置いておき、別のことを成功させることによって、
情勢の一挙挽回を図る人である。
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)123p
何かのきっかけで、親密度の限界を越えて「甘え」に変わるのだ。
甘えとは、それがほんの少し進んだだけで、日本語で言う「図に乗る」に変わる。
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)109p
人は、全幅の信頼を寄せてではないにしろ、他人にまかせなければならないときがある。
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)66p
人間がかかわるほとんどすべてのことは、1プラス1は常に2になるとはかぎらない。
3になることも4になることもあるし、反対に0.5で終わることもある。
塩野七生 『ローマ人物語11 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [上]』(新潮文庫,2004)48p
政治もやり作戦もやり一兵卒の役までやったこの戦争の達人にとって、
戦争というものはある巨大な創作であった
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)37p
小林秀雄 (批評家)
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日本の文芸評論家、編集者、作家、美術・古美術収集鑑定家。日本芸術院会員、文化功労...-ウィキペディア
総司令官の振舞いは、自然に兵士たちにも感染する。
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)47p
ガリア戦役七年目にて
わたしはお前たちに、
勇気と誇り高い精神を望むと同じくらいに、謙虚さと規律正しい振舞いを望む
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)107p
ガイウス・ユリウス・カエサル
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共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
ガリア戦役七年目にて
お前たちが、やる気充分でいるのはわかっている。
わたしに栄光をもたらすためには、どんな犠牲も甘受する気でいるのもわかっている。
だが、わたしが、お前たちの命よりも自分の栄光を重く見たとしたら、
指揮官としては失格なのだ
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)91p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
ここ(ルビコン)を越えれば、人間世界の悲惨。
越えなければ、わが破滅
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)234p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア
人間誰でも金で買えるとは、
自分自身も金で買われる可能性を内包する人のみが考えることである。
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)196p
人間は、自らの性格に合ったやり方が、最もよくやれるのである。
カエサルは、口述筆記するときもカエサルであったのだ。
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)148p
正確に書くことこそ自分の考えをより充分に理解してもらえる、最良の手段である
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)147p
戦闘も、オーケストラの演奏会と同じではないかと思える。
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)131p
あせれば人は、ごく自然に以前の成功例にすがりつくようになるものである。
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)116p
兵士は、指揮官の顔を見ながら闘う。
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)61p
カエサルの辞書に復讐という言葉はない。
復讐とは、彼にすれば、復讐に燃える側もその対象にされる側も、
同じ水準にいなければ成立不可能な感情なのである。
塩野七生 『ローマ人物語10 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [下]』(新潮文庫,2004)21p
あの人(カエサル)は、カネに飢えていたのではない。
他人のカネを自分のカネにしてしまうつもりもなかった。
ただ単に、他人のカネと自分のカネを区別しなかっただけなのだ。
塩野七生 『ローマ人物語9 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [中]』(新潮文庫,2004)235p
ベルトルト・ブレヒト
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ドイツの劇作家、詩人、演出家。 アウクスブルク出身。ミュンヘン大学時代より文学...-ウィキペディア
おそらくカエサルの言葉
人間とは噂の奴隷であり、
しかもそれを、自分の望ましいと思う色をつけた形で信じてしまう。
塩野七生 『ローマ人物語9 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [中]』(新潮文庫,2004)204p
人間には、誰かに後事を託さねばならない場合、
こと細かに指示を与えて託す人と、
任務を与えても細かい指示までは与えないで託す人の二種に分れる。
塩野七生 『ローマ人物語9 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [中]』(新潮文庫,2004)118p
戦闘は、死ぬためにやるのではなく、生きるためにやるのである。
塩野七生 『ローマ人物語9 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [中]』(新潮文庫,2004)91p
カエサルの文体に対して
簡潔、明晰、洗練されたエレガンス
塩野七生 『ローマ人物語9 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [中]』(新潮文庫,2004)73p
野心とは、何かをやりとげたいと思う意志であり、
虚栄とは、人々から良く思われたいという願望である。
塩野七生 『ローマ人物語9 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [中]』(新潮文庫,2004)19p
自負心も、強くなりすぎると他者への伝達の意欲を欠く結果に終わりやすい。
塩野七生 『ローマ人物語9 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [中]』(新潮文庫,2004)23p
世界の覇者になったはずの諸君の上に、もう一つ女房という覇者がいる
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)200p
マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウス
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マルクス・ポルキウス・カト・ケンソリウス(ラテン語: Marcus Porciu...-ウィキペディア
カエサルの妻たる者は、疑われることさえもあってはならない
塩野七生 『ローマ人物語8 ユリウス・カエサル ルビコン以前 [上]』(新潮文庫,2004)199p
ガイウス・ユリウス・カエサル
25
共和政ローマ期の政治家、軍人であり、文筆家。「賽は投げられた」(alea iac...-ウィキペディア