歓待とは、客人が無意識下で望んでいたものを提供することである。
ただし、それだけでは充分でない。客人は満足しても、いつかは飽きるからだ。
ゆえに、客人が無意識下で望んでいたものを与えつつも、
同時に思いもしなかったものを提供することで、それにプラス・アルファする必要がある。
塩野七生 『ローマ人物語13 ユリウス・カエサル ルビコン以後 [下]』(新潮文庫,2004)154p
塩野七生