アレキサンダー・ポープ 40
1688年5月21日 - 1744年5月30日
アレキサンダー・ポープ(Alexander Pope,1688年5月21日 - 1744年5月30日)はイギリスの詩人。父はカトリック教徒のリンネル商。
生来虚弱で学校教育を受けず、独学で古典に親しみ、幼少の頃から詩作を試みた。詩集『牧歌』(Pastorals, 1709年)は16歳の時の作という。『批評論』(An essay on criticism, 1711年)は簡潔な格言風の韻文で書かれた詩論で...-ウィキペディア
空虚な称讃を呪え
「アルバスノット宛の書簡」より
女は彼女と恋に陥っている男を憎むことはまずないが、
多くの場合、女は彼女と友だちである男を憎む
「種々問題についてのあり方」より
男たちの中には仕事を選んだり、亭楽を選んだりする者がいる。一方、女はすべて心では放蕩者である。男たちのある者は静寂を、他の者は政争を好む。だが、淑女は誰でも人生の女王でありたいと願っている
「道徳論」より
神の謎を解くなどと思い上がるな、人間の正しい研究課題は人間である
「人間論」より
人間はすべての善であり、悪でもある、極端はほとんどなく、すべて中途半端だ
「人間論」より
学者は「自然」の探求を歓び、愚者は余計なことを知らぬのを歓ぶ
「人間論」より
あとの子は自然の愛情が、先の子は習慣的な愛情が養う
「人間論」より
理性は羅針であり、欲望は嵐である
「人間論」より
自愛は現在の意識で当面の利益をみ、理性は未来と結果を考える
「人間論」より
応報の病は豪奢なおごりに続き、殺された者はすべて復仇者を育む
「人間論」より
卑しい心がその奴隷となって苦しむ嫉妬は、
学問もあり、気質の優れたものにあっては競争心となる
「人間論」より
高慢はつねに天使が神になろうとする。神になろうとした天子は堕ちたが、
天使になろうとする人間は謀反を起こす
「人間論」より
未来についての無知は、神の定めた領域を埋めるためにありがたい賜り物なのだ
「人間論」より
真の幸福はどこにも定着しない。探すとどこにも見つからないが、いたるところに存する。金ではけっして買えないがいつでも手に入れられる
「人間論」より
人間は幸福ではない。しかし、つねに未来に幸福を期待する存在なのだ。魂は故郷を離れて不安にふるえ、未来の生活に思いをはせて憩うのだ
「人間論」より
希望は永久に人間の胸に湧く。人間はつねに現在幸せであることはなく、いつもこれから幸せになるのだ
「人間論」より
幸福の欠乏は一つ一つ希望を持って補われ、思慮の空虚は一つ一つ誇りを持って償われる。知識が破壊する後から希望がすぐ建設する
「人間論」より
人間は初めて呼吸した瞬間に死ぬべき素質を受け取るのだ
「人間論」より
神は人間の胸の裡に己が姿を映す
「人間論」より
人間は神に、神は天使になろうとしている
「人間論」より
迷信は暴君に恐怖を与え、
圧制に参与し、援助を与え、服従者を神とし、
人民を奴隷にした。
「人間論」より
学者は「自然」の探求を悦ぶ。
「人間論」より
名声とは何ものだ。世間のさがない口にのぼる偽りの生命、
存世中でもわれわれのままにならないものである。
「人間論」より
正直な人間は神の創造した最も気高い作品である。
「人間論」より
力がまず征服し、征服が法律を作った。
「人間論」より