塩野七生 701

生 1937年7月7日
日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7月7日生まれであることに由来。...-ウィキペディア

ジーパンの似合う男が必ずしもタキシードも似合うとは限らないが
タキシードの似合う男は、絶対にジーパンも似合う

「男たちへ」より抜粋

私も、個人としては、恋人には
迷惑をかけたくないと常に思っている。
しかし、恋人とは
ひどく迷惑をかけてくる女は困るにしても
まったくかけないという女ではものたりない
と思う存在であることも知っている。


    塩野ななせさんですよ・・・ - こー

忙しい中にも女のために時間をつくるのも
男の才能の一つではないか

「男たちへ」より抜粋

女たちは、男の考えなどにはおかまいなく
ただただ痩せようと努力する。
ところが、この頃では男たちも
女の想いなどには関係なく
痩せることに熱心になったようである。

「男たちへ」より抜粋

    そんなことないけどなぁ。 まぁ...私みたいな田舎モンには "今ふう"のヘナヘナ男のことなんて 理解できんわ。 - 銘無き石碑

私たち女には
男に私淑したり兄事したりしているほうが
人生はよほど多様になり深みを増し
そして愉しくなるのではないかと思う。
男女平等は、せめて、法律上のことで留めてはどうだろう。
いつも「平等」で肩ひじ張っていては
肉体的にまず疲れてしまうであろうし。

「男たちへ」より抜粋

三十代とは、男にとって
動揺がサマになる
最後の年代なのではあるまいか。

「男たちへ」より抜粋
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男たちよ!
女には、頭のできのいかんにかかわらず
あなたがたと同じ種類の「見識」を
二十四時間中の二十四時間
求めてはいけないのです。
八時間ぐらいが限度だと思っていたほうが
無難なのです。

頭のいい女は男性の尺度での「見識」を
持っているように見える。
それは多かれ少なかれ
本来の性(さが)に反したサバイバル行為である。
女が本来的に持っている
男性には理解しがたい性は
頭の良し悪しとは関係がない。

教訓を得る人は、それでよい。
しかし、歴史から学ぶことになど無関心で
ただそれを愉しむために読む人も
私にとって大切な読者であることに変わりはない。
いや、そのような人を満足させえてはじめて
真にためになる教訓を与えることも可能なのだと
信じているくらいだ。

海の都の物語 下巻冒頭 「読者に」
1981年10月 フィレンツェにて

    塩野先生、素敵! - 銘無き石碑

人間は自分がどこまでやれるかをほんとうはわかっておらず、
だからこそ思っていたこと以上をやれたときの喜びは大きい。
そして、この方向に導いていくことこそがリーダーの役割だ

「文藝春秋 2008.8」日本人へ63 福田首相のローマの一日より
そう、あいもかわらず信じている

挫折とは、慣れすぎるのも困りもので、
なぜながら逆恨みとかの屈折した性格につながるからだが、
一度も挫折しなかったというのはもっと困りものである。

「文藝春秋 2008.11」日本人へ66 "劣性"遺伝より

次なる跳躍は、これまでのやり方に疑いを持つことなしには絶対に訪れない。

「文藝春秋 2008.11」日本人へ66 "劣性"遺伝より
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われわれ有権者が今の政治家に求めるのは、この種(戦略)の資質ではないかと思う。
生まれよりも仲間うちの人気よりもテレビ映りよりも、何よりも先に。

「文藝春秋 2008.11」日本人へ66 "劣性"遺伝より
戦略(ストラテジー)

予期しなかった困難に遭遇してもそれを解決していく才能(塩野七生 談)

「顔の見える外交」がわれわれ日本人の望みならば、
われわれ自らが顔を見せるよう努めねばならない。

「文藝春秋 2009.6」日本人へ73 地震国・日本ができることより

外から見る日本は、かくもウブな国なのである。

「文藝春秋 2009.2」日本人へ69 一人ぼっちの日本より

自分自身を守ろうとしない者を守ってやろうと思う国は世界のどこにもない

「文藝春秋 2009.2」日本人へ69 一人ぼっちの日本より

真の出版は言論の自由のないところには成立しえない。
そして言論の自由とは、精神的にも経済的にも自立しないかぎりは成立不可能。

塩野七生 『ローマ人物語1 ローマは一日にして成らず[上]』(新潮文庫,2002)4p

知力では、ギリシア人に劣り、
体力では、ケルト(ガリア)やゲルマンの人々に劣り、
技術力では、エトルリア人に劣り、
経済力では、カルタゴ人に劣るのが、
自分たちローマ人である

塩野七生 『ローマ人物語1 ローマは一日にして成らず [上]』(新潮文庫,2002)20p

青年期になされた蓄積が、三十にして起ったときにはじめて真価を問われる

塩野七生 『ローマ人物語1 ローマは一日にして成らず [上]』(新潮文庫,2002)28p

伝承伝説の世界では、合理的であるよりも荒唐無稽であったほうが喜ばれる。

塩野七生 『ローマ人物語1 ローマは一日にして成らず [上]』(新潮文庫,2002)23p

商品をもって旅する商人は、
買ってもくれなければ売る品も作らない人々には、はじめから近づかない。

塩野七生 『ローマ人物語1 ローマは一日にして成らず [上]』(新潮文庫,2002)48p

宗教は、それを共有しない人との間では効力を発揮しない。
だが、法は、価値観を共有しない人との間でも効力を発揮できる。
いや、共有しない人との間だからこそ必要なのだ。

塩野七生 『ローマ人物語1 ローマは一日にして成らず [上]』(新潮文庫,2002)75p

人間の行動原則の正し手を、
宗教に求めたユダヤ人。
哲学に求めたギリシア人。
法律に求めたローマ人。

塩野七生 『ローマ人物語1 ローマは一日にして成らず [上]』(新潮文庫,2002)76p

スキャンダルは、力が強いうちは攻撃してこない。
弱味があらわれたとたんに、直撃してくるものである。

塩野七生 『ローマ人物語1 ローマは一日にして成らず [上]』(新潮文庫,2002)107p

二千年後のわれわれときたら、学ぶべき歴史もやたらと増え、
おかげで無味乾燥な棒暗記をするしかなくなっている。

塩野七生 『ローマ人物語1 ローマは一日にして成らず [上]』(新潮文庫,2002)133p

見える人には、常に見えている

塩野七生 『ローマ人物語2 ローマは一日にして成らず [下]』(新潮文庫,2002)26p