落語家

俺は馬鹿に嫌われるのが得意だ。

談志師匠に対して敵対的な態度を取っていた大学教授に対して言った一言
立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア


    人を困らせる奴は、どんな意図があろうが、結局は馬鹿だ。 - 銘無き石碑

枝雀の顔を見ただけであー、おもろかったと満足していただけるような芸人になりたい。

枝雀も又、後の所謂お笑いという芸能の究極体を仮定した人物の一人である。
小米時代、師は笑いの分類時に笑いという感情の程度には大きく分けて三段階あると分類をした。
俗的とでも言うか、普通の「笑い」の状態を「緊張の緩和による笑い」、その土台にある一つ程度の大きい状態を「喜びの笑い」また土台にあるのが「悟りの笑い」となっている。
一生、又は生を変えても笑いの感情が継続し続ける状態となる「悟りの笑い」の境地、これを枝雀は誰よりも自分に求めた。何も喋らないでも、お客さんが笑ってくれる、その高座をきっと作ってくれる、それ程の鬼才であった。第二の枝雀が現れた時、それはいつの日か?
現在でいうと柳家小三治が似たようなことをやっていることもある。それ以外にも枝雀の系譜を継いで行く者はお笑い界に多くいる。その者がそれぞれ、答えを導き出してくれるに違いない。
NEVERまとめはtatakauhito兄より、名言を拝借させていただきました。誠に有難いです。
桂枝雀 11

桂 枝雀(かつら しじゃく)は上方落語の名跡。2代目の死後は空き名跡となっている...-ウィキペディア

足の指先は、座布団から離さない。

その破天荒な芸風は、自身の心のベクトルをそのまま表していた。
ところがその中には鬱を呼び起こす程の理屈理論が渦巻いてもいた。
毎回観れば風味を少しコロコロと変えて行く高座。
その一方で芸のこだわりもとても強かった。
理屈を使うことで芸に強靭な基盤を固める。
だが同じく理論派噺家、立川談志を少し嫌悪するほど理屈嫌い。
そもそも人の話をじっと聞くことができなかった。
でも落語や笑いについては長々と話せ聞けた。
どうだろう、この矛盾。
芸のこだわりといえば多かったが、ほぼ厳則になっているのが上記のものである。「親子酒」で高座から転げ落ちる時も座布団を抱えて落ちたとか。
もともと落語にルールがあるわけではないが、春風亭小朝が指摘するように「師匠の芸風はまず東京に行けば直される」
そして「芸にはある程度の決まりがあるものだが、枝雀師匠は『座布団から離れない』以外は全部壊していましたね」...と。
つまりそれは最大限ルールを壊した結果であったという。
もし、枝雀が再び鬱に打ち勝ち、落語を続けていたとすればどうしていただろう。
座布団を飛び出す、振り回すなど一層パワーフルな高座か。
米朝の如くキッチリとした正統型に戻ってしまうのか。
それとも本人の願望であった、志ん生のように、黙っているだけで様になり、最高に笑える最終形態か。
その三通りの答えをこれからの若手が導き出してくれるに違いない。
最後にこの名言はNAVERまとめより、tatakauhito兄のご投稿から執筆したことを白状する。有難うございました。
桂枝雀 11

桂 枝雀(かつら しじゃく)は上方落語の名跡。2代目の死後は空き名跡となっている...-ウィキペディア

わたしはまぁ、生来あんまりおしゃべりせん方でございます。
時期時期やナシにね、ずっと、生涯を通じてですね、あんまり、おしゃべりせん方ですね。
だからもう終局はホントにねいつも言うように、だまーって座ってんとねぇ、みなさんもね、嬉しいなー、っていうようなねぇ。
なってくれはったら一番ありがたいなと思ってますもんね。
いや難しいことですけどね。

師匠はよーう、おしゃべりになりますなぁ。

古典落語を現代的価値観・感性で表現しなおす野心的努力を高く評価され、又「己を語る」独自の型を発明し、天才と称される一方その荒唐無稽、破天荒ぶりから
「異端児」
という評価も受けた、
故・立川談志。
枝雀も又、襲名後あまりに変貌した軽く見れば破天荒な芸風から、「異端」の評価も受けた稀有の落語家であり、談志は枝雀の芸を「好きになれない」と低い評価をした一方、「緊張の緩和理論」を支持する、また遅れてであったが「SR」に「落語界の研究議題になる」とその演目の中に息づく「訳のわかるようなわからないような」理屈「のみ」に興味を示し、その理論的な芸風からどこか親交もあった。
(枝雀本人は談志を毛嫌いしていたようだが)
上記の名言は、談志との対談で枝雀の言った皮肉である。
対談が始まっても、両名とも何もしゃべり出さない。
仕方なくその沈黙から、前文部分の自分の芸の理想を「語る」とそう言った。
因みに談志は、
「圓楽ほどじゃないけどね….」と返して「黙っていての凄さ」から逆の自分の理想を語った。
枝雀「師匠は正直な人ですねぇ。言うたはることに嘘がありません」
上同人「正直に、あんまり沢山ものを言えるというのは凄い事でっせ」
談志「嘘と言わないでね、それやっぱり、建前も大事でね、本音と建前のバランスが取れてんのが一番大事でね俺みたいに本音をあんまり喋んのは人にも勧めないけどね、落語っていうのは本音を語る稼業だと思ってます」
上同人続けて「貴方の場合はどっちかというと人を愉快にさせる、俺はそうじゃない、不愉快にする。問題提起するんだから不愉快でしょ。観客をいい気持ちにするんじゃない。同じレベルにおいてね、『どーだ観客俺のぶつけたテーマを、どう受け取ってくれるんだ』っていうのが、だから落語って錯視をやってんじゃないの、自分の人生を落語と同じように暮らしている、ね。」
などの名言をここでだが残しておく。
人を愉快にさせるという「王道」のような「悪魔」のようなもののため型にはまらないスタイルで「爆笑王」の名をほしいままにした
桂枝雀・99年没。
又、古今亭志ん朝・01年没、
三遊亭圓楽・09年没、
そして2011年11月21日、
立川談志。
「(志ん朝は)さっさと死にやがって、俺は死にたくても死ねないのに…。志ん朝と言い、枝雀と言い、俺がライバルと思ったやつはみんな先に死んでしまう。死なれちゃあ、勝てないじゃないか」
と枝雀の自死を悼む、
自殺願望さえあった談志は死後なお、ファンを生む存在となり、落語界の大墓銘に刻まれる。
桂枝雀 11

桂 枝雀(かつら しじゃく)は上方落語の名跡。2代目の死後は空き名跡となっている...-ウィキペディア

ドアホ!!

あのねぇ、お前という人間ねぇ、
平生な時はスカタンして俺ぁ好っきゃけど
こういう何かせんならん時ぁイライラするわ!

「不動坊」でのすき直し屋の徳の言葉。
投稿者が見る限り、このような何処か温かみのある雑言は落語界で珍しい。
普段から「萬事気嫌良く」「まぁるくまるく」を心がける師だが、子ども時代は何かにつけ逆上したりする「むかつき」であり、父親に
「お前はええ子やねんけど、腹立てんのだけはやめなさい」と、
遺言で言われるほどだったよう。
(もっとも私生活ではその極端に鬱病を発症するなど、あまりそのスローガンを生涯で達成した感覚はなさそうだが)
そしてそのスローガンは上記の台詞に現れる。そのため大変(どの演目もそうだが)ほのぼのとした雰囲気を生み出すのに長けていた人と言える。
桂枝雀 11

桂 枝雀(かつら しじゃく)は上方落語の名跡。2代目の死後は空き名跡となっている...-ウィキペディア

あれだけの女ちょっとないね。うん。
かわいい。人が見たらどや知らんけどわいが見たらかわいい。
(中略)

もう、あれ外したら他ないね。うん。
また、あれももらい手ないやろけどね。

これは、「替り目」での酔っぱらいの嫁さんの述懐での言葉。
これには、かつら枝代夫人(本名前田志代子)像ともいえます。
中略部分の中でも、
「ありがたい。根が陽気や、うん。
ほんまやで、わいらみたいね妙にまじめな人間はいかん。
落ち込む時がある。
あれええね。落ち込まん。落ち込む穴がないのやね。」
「不思議な女やねぇ、ふぁー、ふぁー、いうてね、
 『一緒に死んでくれぇ』
っちゃなこと言うても、
『イヤ』っちゃなこと言うてね、
『うちは生きていく』
ちゃあ言うねやあれ。」
「酒飲むことも、『あんた飲めんようになったら仕方ないけれども、幸せにして、飲める時は飲んでください。
それで気が発散すれば、それが何よりですよ』・・・
わい毎晩飲んで帰る。
考えたら酒飲みの世話するためにいるようなもんやね。」
「そんなこんなで年取っていくなんね。
因果なもんや。」
「腹の中では
『すみません、ありがとうございます』
っとこう言うけどね、
顔見たらそういう甘いとこ見せたらいかん。
顔見たら
『バカーッそっちぃ行けー!』
言うて、腹んなかでは
『ごめんなさい、ありがとうございます』・・・」
嫁さんがまだ表にいて立っているのに気がつくと、
志代子夫人のいる下座の方に向き直って、
「お前、聞いてるのか!
早う行け、こらっ!」
「ウーーン、みんな聞かれてしもたー。
どんならん。一生の不覚やね。」
と照れ隠しに喋った。
桂枝雀 11

桂 枝雀(かつら しじゃく)は上方落語の名跡。2代目の死後は空き名跡となっている...-ウィキペディア


    私がモテることを知らないのか - 銘無き石碑
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幸福の基準を持て。

立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア

落語とは人間の業の肯定

立川談志 32

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法律はお互いの信頼関係における裏切り

立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア

冒険家、危険にたいして判断がにぶい奴

立川談志 32

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馬鹿はとなりの火事より怖い

立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア


    両方怖いです - 銘無き石碑
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人間関係は良い誤解か、悪い誤解

立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア

上品=欲望にたいして動作がスローモーな奴

立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア

死刑廃止論者から殺せ

立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア


    そうだそうだ - 銘無き石碑

癌は未練の整理にいい

立川談志 32

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勝手に生きよう

立川談志 32

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    そのとおり さすが家元 - 銘無き石碑

「怒りとは共同価値観の崩壊」
「怒りは、相手の寛容さに対する誤認」

立川談志 32

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    素晴らしい - 銘無き石碑

酒は人間を悪くするものではなく、
人間がいかにダメなものかを教えてくれるものである。

立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア


    だから自分は飲まない - 銘無き石碑

「努力とは何?」 「バカに与えた夢!」
「学問とは何?」 「貧乏人の暇つぶし!」
「未来とは何?」 「修正できると思っている過去!」

立川談志 32

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    映画〈立川談志〉でこの言葉に出会いました。
    私は〈仮説実験授業研究会〉というところで子どもたちに楽しい科学教育を提供しています。でもその「研究」というのも楽しいからやっている「貧乏人の暇つぶし」です。鋭く言われたので〈あはは〉と笑っています。 - 源の字

    民間の研究機関には、各部門に必ず課題があり、期限内に課題を達成しないと給料は支払われません。社会貢献しているなら貧乏人の暇潰しではありません。談志は悲観的な見方がお好きのようですね。 - 銘無き石碑

不安を持つから動き出す。

立川談志 32

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「己が努力、行動を起こさずに対象となる人間の弱みを口であげつらって、
自分のレベルまで下げる行為、これを嫉妬というんです。
一緒になって同意してくれる仲間がいればさらに自分は安定する。
本来なら相手に学び、抜くための行動、生活を送ればそれで解決するんだ。
しかし人間はなかなかそれができない。
嫉妬している方が楽だからな。
芸人なんぞそういう輩の固まりみたいなもんだ。
だがそんなことで状況は何も変わらない。
よく覚えとけ。
現実は正解なんだ。
時代が悪いの、世の中がおかしいといったところで仕方ない。
現実は事実だ。
そして現状を理解、分析してみろ。
そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。
現状を認識して把握したら処理すりゃいいんだ。
その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿という」

立川談春『赤めだか』(2008,扶桑社)P16
(richhills.posterous.com)
立川談志 32

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    ↑2つ上のコメ、傲慢だなあ - 銘無き石碑

    君の実績が君の実力を証明している。他人の言葉を気にするな。 - 銘無き石碑

    人に勝つことでしか自分の価値を実感できないのかなぁ。すべての人に勝ちたいなんて無理なのに。 - 銘無き石碑

    嫉妬したなら、相手に勝ちたいなら、努力しろ。 - 銘無き石碑

    嫉妬するってことは、相手に負けてないとか、実力はそんなに変わらないと感じているってことだ。 - 銘無き石碑

何の職業でもいいのだけれど、
そうなれる資格、レベルに自分をもっていく道筋がどうもあやふや。
好きなことをやり、それで食えるようになりたい、
だからそこに向かって賢明になるはずが、現代はアルバイトで食えてしまう。
それは楽なごまかしになっていくのではないだろうか。

立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア


    仕事を楽しめないのは、総合的に考えて、馬鹿だからに尽きるでしょう。 - 闇の貧者へ

    馬鹿はお前だろ しね - a

    お前の人生がくだらないのは、お前が馬鹿だからだな
    はやくしね - 銘無き石碑

    生きる気力も残っていないし、じゃあ、死にます。 - 銘無き石碑

「執着」「執念」というのが、「好きの虫」のすんでるところです。

立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア

学問の量にしがみつくな。

立川談志 32

東京府小石川区(現:東京都文京区)出身の落語家。落語立川流家元。本名、松岡 克由...-ウィキペディア


    学問知識をうまく応用して仕事に活かせれば有益ですが、できないなら、宝の持ち腐れです。 - 銘無き石碑

天狗になるくらいでなきゃあ駄目じゃないかと思ったね。
青臭いかもしれないけど、天狗になってるときの芸は威勢がいいんですよ。

立川談志 32

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