ジョセフ・ジューベル 42
フランスの哲学者・警句家
諸君が貧しいならば、徳によって名をあげるがよいし、
諸君が富裕であるならば、慈善によって名をあげるがよい
「偽りの羞恥」より
人の不幸はほとんど反省によってのみ生まれる
「パンセ」より
目的は必ずしも達成されるために立てられるものではなく、
標準点の役目をするために立てられているものである
「パンセ」より
空想は魂の眠りである
「パンセ」より
趣味は魂の文学的良心である。
「パンセ」より
人生のゆうべは、そのランプをたずさえて来る
「パンセ」より
快楽は肉体のある一点の幸福にすぎない。真の幸福、唯一の幸福、まったき幸福は、魂の全体の平穏な裡に存する
「パンセ」より
チューリップは魂のない花だが、バラと百合は魂をもっているように見える。
「パンセ」より
われわれの信用は、われわれのひとつの財産である。
「パンセ」より
すぐれた精神であっても、それを評価する基準がないために過小に評価されることがある。かかる精神は試金石のない貴金属のようなものである
「パンセ」より
悪口は意地の悪い人の慰めである。
「パンセ」より
時はいっさいのものをゆっくりと破滅する
「パンセ」より
子供には批評よりも手本が必要である
「パンセ」より
子どもに対して言われる「お利口さん」ということばは、
子どもがいつでも理解する言葉で、しかも、
人がけっして子どもに説明してやらないことばである
「パンセ」より
妻の忍耐ほど彼女の名誉となるものはなく、
その忍耐ほど彼女の名誉とならないものはない
「パンセ」より
女が貫禄を実際に共有することができるのは、
結婚というものがなかなか解消できないことによってのみである。そして、女が外部的な敬意や名誉や尊敬を受けるのも、それによってである
「パンセ」より
友人が盲目のさいには、私は横顔の方から彼を見る
「パンセ」より
才気は多くの無用な思想を持つにあり、
良識は必要な知識をよく身に付けることにある
「パンセ」より
才能は称讃の声のあるほうへと赴く。称讃の声は才能を惑わす人魚である
「パンセ」より
最善の法律は慣習から生まれる。
「パンセ」より
神は不幸者を慰めるために時を支配した。
「パンセ」より
神の怒りは一時のものであり、神の慈悲は永遠のものである
「パンセ」より
宗教は手本によって燃え続ける火である。
人に伝えられなければ消えてしまう。
「パンセ」より
信心は一種の羞恥心である。それは羞恥心がわれわれの眼を伏せさせるように、
すべての禁断のものの前でわれわれの思想を伏させる
「パンセ」より
私は知恵を貨幣に鋳造したい。
つまり、知恵を鋳造して、覚えやすく、伝えやすい箴言と格言とことわざとにしたい。
「パンセ」より