オスカー・ワイルド 100
1854年10月16日 - 1900年11月30日
アイルランド出身の詩人、作家、劇作家。
耽美的・退廃的・懐疑的だった19世紀末文学の旗手のように語られる。多彩な文筆活動をしたが、男色を咎められて収監され、出獄後、失意から回復しないままに没した。...-ウィキペディア
皮肉屋はあらゆるものの価値を知っているが、
何の価値も知らぬ人間である。
「ウィンタミア婦人の扇」より
歴史は単なるゴシップにすぎない。
「ウィンダミア夫人の扇」より
人間のことを善人だとか、悪人だとか、そんな風に区別するのはばかげたことですよ。人というのは魅力があるか、さもなければ退屈か、そのいずれかですからね
「ヴィンダミア夫人の扇」より
生まれつきの紳士は、私が知っている最も悪いタイプの紳士である
「ヴィンダミア夫人の扇」より
説教する男は一般に偽善者だし、説教する女はきまって器量が悪い
「ヴィンダミア夫人の扇」より
涙声は不器量な女の逃げ場であるが、美しい女の零落だ
「ヴィンダミア夫人の扇」より
経験とは、各人が自分達に愚行を与えている名前だ
「ヴィンダミア夫人の扇」より
善人たちが流している害悪で、いちばん大きいものは、
彼らが悪というものを法外なまでに重視してしまうことなのです。
「ヴィンダミア夫人の扇」より
ゴシップは魅力的だ!歴史は単なるゴシップだ。
だが、スキャンダルは男女の風儀についての退屈なゴシップだ。
「ヴィンダミア夫人の扇」より
うわさは愉しいよ。歴史は単なる噂にすぎない。
ところが、悪口という奴はうわさには違いないが、お説教によって退屈なものにされたしろものだ。
「ヴィンダミア夫人の扇」より
そもそも男の独身というものは、女の気持ちを誤らせるもとです
「嘘から出たまこと」より
すべての女性は彼女の母親に似るようになる。それが女の悲劇だ。男は彼の母親のままにならない。それが男の悲劇だ
「嘘から出たまこと」より
絶対的に非難できない唯一の嘘の形態は、
己自身のために嘘をつくことだ。
「嘘つきの落ちぶれ」より
人間は不可能を信ずることが出来るが、ありそうもないことを決して信ずることは出来ない。
「嘘の裏返し」より
何もしないことは、この世でいちばんむずかしいし、また、いちばん知的なことだ
「芸術家としての批評家」より
今日の偉人はすべて自分の意見を持っているが、その伝記を書くのは、いつもユダヤである。
ユダはキリストを売った使徒で裏切り者「芸術家としての批評家」より
憎しみは自分に仕えるすべてのものにとっては、確かに寛大な主人である
「獄中記」より
憎しみは人を盲目にする
「獄中記」より
直訳的な創造性および独創性の欠如を感ずる。
英語のニュアンスを感じ取りたい - 銘無き石碑
美しい肉体のためには快楽があるが、美しい魂のためには苦痛がある
「獄中記」より
宗教というものを考えるとすれば、
ぼくは信ずることの出来ない連中のためのひとつの宗教を開きたい。
これを「不信者の教団」と呼んでもいい。
「獄中記」より
キリストは最高の個性主義者であったのみではなく、
史上における最初の個性主義者であった。
「獄中記」より
人間の持つ思想は、誰か他人の思想であって、
その人生は擬態であり、その情熱は借用である。
「獄中記」より
感傷性とはシニシズムの銀行定休日にすぎない。
「獄中記」より
飢餓と無知は近代犯罪の両親である。
「獄中記」より
犯罪と文明との間には本質的な不釣り合いはない。
「獄中記」より