サイレント・マイノリティ

解説
1993年から数年前に書いた「女の馬鹿さ加減」新潮45(ja.wikipedia.org)より。

馬鹿はいても構わないが、ああ、馬鹿に説教だけはされたくないもんだ

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)285p
中野翠 4

1946年7月21日生まれ。日本のコラムニスト、エッセイストである。

全体主義について

頭脳形成期こそ、勝負なのである。
その期間にある種の空気を充分に吸わせておくと、あとは心配ない。
これこそ真の、洗脳である。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)280p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

陽の下に新しきものなし

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)98p
旧約聖書 48

ユダヤ教およびキリスト教の正典である。また、イスラム教においてもその一部(モーセ...-ウィキペディア

ルネサンス時代の45+
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。

重大な事業をもくろんでいるとか、
または大きな権力を手中にしようと思うほどの人ならば、
他人に知られては不利と思うことはひたかくしにし、
反対に知られたほうが有利と思ったことは、誇大に宣伝しなければならない。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)144p
フランチェスコ・グイチャルディーニ 18

フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア

ラディカル・シック

責任ある論調なんて、ちっともシックでない

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)265p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

アテナイの少数派

貧困は不名誉な行いに走らせ、教育の欠陥は、俗悪と無作法をはびこらせる。
そして大衆は常に多数なのである。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)69p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

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ルネサンス時代の45+
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。

誰もが統治に参加するということは、
自由がもたらす結果でもなければ、その目的でもない。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)142p
フランチェスコ・グイチャルディーニ 18

フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア

四十にして惑わず

装いとは、自分が化したいと思う個性に合ったものであるべきだ

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)198p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

凡なる二将

英雄とは、民主主義的な世界とは相容れない存在である。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)92p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

四十にして惑わず

若造りとは、若者のまねをするということだ

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)199p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

全体主義について

自由なき政体下で生きてきた人は、
たとえ自由を与えられても、それを活用するすべを知らない

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)278p
ニッコロ・マキャヴェッリ 94

イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。 著書に『君主...-ウィキペディア

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私の衰亡論

自分が凡人であることを知った凡人は、もはや凡人ではない。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)209p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア


    では凡人で無ければ、それはなんですかね? - 銘無き石碑

    ただのパラドックスじゃね? たいした深みがある言葉には思えない。 - 銘無き石碑

    「人外」でしょうね、良い意味でね。 - 銘無き石碑
権力について

自分が二義的な存在でしかないということほど、
性的魅力をもった女を刺激するものはない。
せめて一刻なりとも、
自分を一義的存在にしてみせるという想いをこの種の女は感じるからであろう。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)273p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

四十にして惑わず

背広の型というものは、幾分かくずれているところに、真の男の良さがにじみでる。
ポケットのふくらんでいる上着くらい、セクシーなものはない。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)200p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

マイノリティ〝宣言〟

罪は裁かれるのではない。作られるのだ

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)21p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

マイノリティ〝宣言〟

絶対主義的思考法をたたきこまれた者は、それがなくなって自由になっても、
その自由を生かすことができなく、結局もう一つの絶対的なものにすがりつくしかない

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)17p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

ルネサンス時代の45+
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。

神に祈りたまえ、どんな場合でもきみが、敗者の側にいないですむように、と。
なぜなら、きみになんの責任がなくても、
敗北の嫌疑の幾分かにしても、きみは逃れることは不可能になる。
それが反対に、きみが勝者の側にあれば、
きみに功績などなくても、賞讃が与えられるものなのだ。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)139p
フランチェスコ・グイチャルディーニ 18

フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア

真の保守とは‥‥‥

真の保守主義者は、責任の観念をことのほか重視する。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)155p
ジュゼッペ・プレッツオリーニ 23

1882年1月27日-1982年7月14日 ペルージャ生まれ。 ジャーナリスト...

真の保守とは‥‥‥

真の保守主義者は、自分たちが「明日の人間」にはならなくても、
「明後日の人間」になることを確信している。
明日の人が失敗に終った後にはじめて理解される、
明後日の人間であることを確信している。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)155p
ジュゼッペ・プレッツオリーニ 23

1882年1月27日-1982年7月14日 ペルージャ生まれ。 ジャーナリスト...

真の保守とは‥‥‥

真の保守主義者は、個人の自由が、発明や進歩や発見の素地であることを知っている。
だが、また、弱者に対しては残酷な結果をもたらすこともあるのを知っている。
とはいえ、
この種の自由が有害なものに一変する時期を知らせてくれる、計器はどこにもない。
ただただ彼らは、個人の自由を「権利」としてでなく、「義務」と考えることで、
その時期を見計ろうと努めているだけなのだ。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)157p
ジュゼッペ・プレッツオリーニ 23

1882年1月27日-1982年7月14日 ペルージャ生まれ。 ジャーナリスト...

真の保守とは‥‥‥

真の保守主義者ならば、国家の権力が増大しすぎることを、絶対に喜ばない。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)157p
ジュゼッペ・プレッツオリーニ 23

1882年1月27日-1982年7月14日 ペルージャ生まれ。 ジャーナリスト...

真の保守とは‥‥‥

真の保守主義者とは、量よりは質に重きを置く人である。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)154p
ジュゼッペ・プレッツオリーニ 23

1882年1月27日-1982年7月14日 ペルージャ生まれ。 ジャーナリスト...

真の保守とは‥‥‥

真の保守主義者とは、まず、
いわゆる保守反動や伝統主義者や回顧主義者と区別されねばならない。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)154p
ジュゼッペ・プレッツオリーニ 23

1882年1月27日-1982年7月14日 ペルージャ生まれ。 ジャーナリスト...

真の保守とは‥‥‥

真の保守主義者が一組織や一制度の変革に慎重であるのは、社会の中の歯車は、
互いに調和を保って機能されねばならないと思っているからである。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)156p
ジュゼッペ・プレッツオリーニ 23

1882年1月27日-1982年7月14日 ペルージャ生まれ。 ジャーナリスト...

真の保守とは‥‥‥

真の保守は、改革しないほうがよいことは、改革すべきでないと確信している。

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)156p
ジュゼッペ・プレッツオリーニ 23

1882年1月27日-1982年7月14日 ペルージャ生まれ。 ジャーナリスト...