賢者
孤独を嫌う人は、いったい何を考えているのだろうか。
世俗にも誰にも邪魔されることなく一人でいることは良いことなのに。
世間に従えば、心は外界の虚偽に巻き込まれやすく、
人と交流すれば、言葉は彼らに合わせるものとなり、
自ら心を失ってしまう。
ふざけあい、奪いあい、恨まれたり喜ばれたり、
定まることなく踊らされ続ける。
不自由な選択判断を迫られ、得たり失ったりが止むことがない。
戸惑いながら酔っ払うようなもので、酔いの中で夢や幻を見る。
忙しく走らされて、本質を忘れてしまう。
世間の人々は皆このような状態である。
まだ真の道を知らずとも、汚い社会から離れ、
身も心も穏やかにしていれば、この世を楽しむことができよう。
「生業、社交、技術、学問、などは捨てさればいい」と、
摩訶止観にもある。
日本の随筆家。徒然草を書いた。 後に吉田兼好と通称された。 出家したことから...
知らずして言うは不智。
知りて言わざるは不忠。
(不知而言不智 知而不言不忠)
真実を知っていながら言わないのは、不誠実だからだ。
中国戦国時代の韓非の著書。一種の思想書。
狂人の真似とて大路を走らば即ち狂人なり。
日本の随筆家。徒然草を書いた。 後に吉田兼好と通称された。 出家したことから...
私は八歳のころ、父に問いかけてみた。
「仏様というのはどんなものなの?」
父は、「人間が仏になったんだ」と答えた。
私はまた問いかけた。
「どんな方法で、人は仏になるの?」
すると父は、「仏の教えを学んで、仏になるんだよ」と答えた。
私はまた問いかけた。
「その、仏の教えを教えたという仏には、誰が教えたの?」
すると父は、「それもまた、
前の仏の教えを学んで、仏になったんだよ」と答えた。
どうにもおかしい点があるので、私は最後の問いかけをした。
「それでは、一番最初に仏の教えを教えた仏とは、
いったい何者でどこで仏を知ったのですか?」
すると父は、
「空から落ちてきたか、土から生えてきたんじゃないか」
と言って笑ってごまかした。
「仏は如何なるものにか候ふらん」と云ふ。
父が云はく、「仏には、人の成りたるなり」と。
また問ふ、「人は何として仏には成り候ふやらん」と。
父また、「仏の教によりて成るなり」と答ふ。
また問ふ、「教へ候ひける仏をば、何が教へ候ひける」と。
また答ふ、「それもまた、先の仏の教によりて成り給ふなり」と。
また問ふ、「その教へ始め候ひける、第一の仏は、
如何なる仏にか候ひける」と云ふ時、
父、「空よりや降りけん。土よりや湧きけん」と言ひて笑ふ。
日本の随筆家。徒然草を書いた。 後に吉田兼好と通称された。 出家したことから...
ある時、ディオゲネスは、
「人の姿を見て犬と呼ぶ人がいる。
では、人間はどこにいるのだろう?」
と言って、
昼間にランプの火をつけて人間探しをした。
今では、アテネなどで『ディオゲネスのランプ』といえば、
賢者の象徴とされている。
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
何もしないこと。それが平和だ。
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
There is no 'way to peace,' there is only peace.
「平和への道」などない。あるのは平和のみ。
マハトマ・ガンジー
Peace comes from within. Do not seek it without.
平和は心の内から齎される。心無くして、平和を見出すことなどできない。
ゴータマ・シッタールダ(釈迦)
- 名言録
プラトンが、『人間とは、二本足の、羽のない動物である』と言ったとき、
ディオゲネスは、
羽の無い鶏を見つけてきて、「これが人間だね」と言った。
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
オリンピアで優勝した闘士が、
一人の娘に見とれて、首をひねって見ていた。
ディオゲネスは、
「無敵のはずの優勝者が小娘一人に首をきめられたよ」
と爆笑した。
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
愚人から誉められても嬉しくない。
多くの人から誉められたりすると、
私も愚人なのではないかと心配になる。
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
この名言を言えるのは1つのベンチマークだろう - 学生A
ある時、「きみは犬と呼ばれているそうだね」と言われ、
ディオゲネスは、
「愚者に噛み付くからね」
と答えた。
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
食べるということが、おかしなことでないのなら、
いつどこで食べてもおかしなことではない。
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
ディオゲネスが広場でものを食べていると、
それを見た人々が、「まるで野良犬だ」と言った。
ディオゲネスは、
「誰かがものを食べているのを見つけては集まってくる
キミたちこそ野良犬だ」
と指摘した。
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
アレクサンドロス大王が町に訪れたが、
ディオゲネスは日向ぼっこをしていて挨拶に来なかったので、
大王から会いに行った。
大王が、「何か望みはないか?」と質問すると、
ディオゲネスは、
「そこに立たれると日陰になるからどいてくれ」
とだけ望んだ。
大王は帰路の途中、
「私がもしアレクサンドロスでなかったら、私はディオゲネスになりたい」
と言った。
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
唯一、勇気のいることは、過去をきっぱり捨て去ることだ。
過去を集めず、過去を積み重ねず、過去にしがみつかないことだ。
誰もが過去をひきずっている。
そして、過去に執着するからこそ、今を生きることができないのだ。
インド出身の思想家。 オショウとも呼ばれる。
ある晴れた日に、ディオゲネスが河原でキャベツを洗っていると、
知り合いが通りかかって言う。
「キミも私のように権力者や金持ちと付き合っていれば、
すばらしい邸宅に招待され、おいしいご馳走がもらえ、
キャベツなんて洗わずにすんだのにね」
ディオゲネスは言う。
「キミがキャベツの洗い方を知っていたら、
毎日金持ちの尻を追いかけなくてすんだのにね」
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
ある時まで、ディオゲネスは水をくむための革袋を持っていた。
ある日、子供が手で水をすくって飲むのを見て、
「おお、私は何と馬鹿だったことか。子供に大切なことを教えられた」
と言って、革袋を捨てた。
ギリシャ語の男性名。 古代ギリシア期の哲学者 ディオゲネス (アポロニア) ...-ウィキペディア
愚者は教えたがり、賢者は知りたがるというが、
多くのアウトプットをしなければ賢者にはなれない。
酒瓶は女よりもずっと優れた楽しみである。
空になればそれでいいのだ。
酒瓶は来てくれとも言わないし、お土産もねだらない。
感謝も愛も礼儀も要求しない。
フランスの作家。 エドモン・ド・ゴンクールとジュール・ド・ゴンクールとの共同。
「このキュウリは苦い」
ならば捨てるがいい。
「道にイバラがある」
ならば避けるがいい。
それで充分だ。
「なぜこんなものが世の中にあるんだろう」などと付け加えるな。
そんなことを言ったら自然を究めている者に笑われるぞ。
第16代ローマ皇帝(在位:161年 - 180年)。ネルウァ=アントニヌス朝では...-ウィキペディア
賢者は真実を発見して喜び、
凡人は間違いを発見して喜ぶ。
米国で活動したアイルランド出身の宗教者、著述家。ニューソート派に属し、主に牧師と...-ウィキペディア
大道すたれて仁義あり、知恵出て大偽あり、六親和せずして孝慈あり、同家昏乱して忠臣あり。
時を得るものはさかえ、時を失う者は滅ぶ
春秋戦国時代の人列御寇(「列子」とも呼称される。紀元前400年ごろの人とされるが...
白馬は馬にあらず。
春秋戦国時代の人列御寇(「列子」とも呼称される。紀元前400年ごろの人とされるが...
上士は道を聞けば勤め行う。中士は道を聞けども、存ゆるがごとく。忘るるがごとし。下士は道を聞けば大いに笑う
実在はただ一つであるが、賢き人々はこれを種々によびなす
ヴェーダの宗教系の聖典である白ヤジュル・ヴェーダに含まれるウパニシャッド文献のひ...
まぎるる方なく、ただひとりあるのみこそよけれ。
世に従へば、心、外の塵に奪はれて惑ひ易く、
人に交れば、言葉、よその聞きに随ひて、さながら、心にあらず。
人に戯れ、物に争ひ、一度は恨み、一度は喜ぶ。
その事、定まれる事なし。
分別みだりに起りて、得失止む時なし。
惑ひの上に酔へり。酔ひの中に夢をなす。
走りて急がはしく、ほれて忘れたる事、人皆かくの如し。
未だ、まことの道を知らずとも、
縁を離れて身を閑かにし、事にあづからずして心を安くせんこそ、
しばらく楽しぶとも言ひつべけれ。
生活、人事、伎能、学問等の諸縁を止めよ。とこそ。
摩訶止観にも侍れ。