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オリンピックはいつのまにかスポーツマンの祭典ではなく、もう一つの戦争になってしまった。クーベルタンは「国家の尊厳」に殺されてしまったのだ。100mランナーの栄光も悲惨も、いまでは国家が肩代わりしてしまい、選手は国家のスタンドイン(代理人)として走っているだけにすぎなくなった。122本の国旗が掲げられたときから、オリンピックは政治的なゲームとして開始され、その歪みを引き受けて、テロを誘発するに到ったのだ。
「死者の書」より。ミュンヘンオリンピックに関して。
この事件はドイツ問題でもなければユダヤ人問題でもない。パレスチナ問題でもない、まさに「オリンピック問題」なのだということを関係者は知らねばならない。オリンピックを政治利用しようとする者は政治の返り血を浴びたとしても当然であり、今の方式でオリンピックを継続しようとするならば、同じような事件はモントリオールでも必ず起きることになろう。
なみだは人間の作るいちばん小さな海です。
書を捨てよ町へ出よう
石を投げれば人間に当たる
AERA Mook 97『新版 社会学がわかる。』(朝日新聞社,2004)P4
没後公開された最後の映画の中のセリフ
百年たったら
帰っておいで
百年たてば
その意味わかる
知ってるつもり 寺山修司
僕の職業は寺山修司です
本業を問われると
振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない。
思い出に過ぎない言葉が、
ときに世界と釣り合うことさえあることを
示す
私は私自身の記録である
他者の死は、かならず思い出に変わる。思い出に変わらないのは、自分の死だけである。
旅路の果て