松村清 9

流通コンサルティング会社を経営する経済人。日米で活躍。

  • 9件を表示

企業が利益を上げられないことは罪悪である。

従業員は働き甲斐を求めている。
顧客に信頼され、頼りにされて
人の役に立っているという実感があることは
大いに働き甲斐につながる。
これにより、従業員の企業に対するロイヤルティと士気が高まり
さらに店舗が良くなることで
ロイヤルカスタマーが増加するという
好循環に入る。

一般に
人は良い経験をすると3〜4人に話し
嫌な経験をすると10〜12人に話す
といわれる。
悪い評判ほど伝わりやすいのだから
顧客には満足させられなかったとしても
嫌な思いだけはさせてはならないのである。

かつて「お客様は神様」という言葉がよく使われた。
神様なら優しい存在で
われわれの罪も許してくださるが
今の顧客はこと買物に対しては慈悲の心が薄く
冷酷な「独裁者」といわなければならない。

パートタイマーだから分かりません
というのは店舗側の事情にすぎず
言い訳にはならない。

日本は国の主導で労働時間を削減しているが
これは日本の国際競争力を弱めるための
国際的な謀略ではないかとさえ思う。

広告

品切れは顧客にとって
無駄な時間を使わされたことを意味し
その店舗に対する失望、さらには怒りの原因となる。

人間だから間違いはあるさという考え方では
いつまでたっても、エラーは減らない。
エラーはあってはいけないという発想から
スタートしなければならない。
日本の自動車産業が世界的に強い地位を築いたのも
「欠陥品はあってはならない」という考え方で進んだためであり
逆に米国の自動車産業が地盤沈下したのは
「欠陥品の許容範囲を決めた」ためなのである。

多くのセールスマンは、顧客の話を素直に聴くのでなく
自分に都合の良いことだけを聞いているから
顧客の欲求や問題を十分に理解できず、的確なアドバイスができない。
そして、自分の売りたい商品のことばかりを
しゃべりちらす。