サマセット・モーム 32
1874年1月25日 - 1965年12月16日
イギリスの小説家、劇作家。
フランス、パリ生まれ。10歳で孤児となり、イギリスに渡る。医師になり第一次大戦では軍医、諜報部員として従軍した。1919年に『月と六ペンス』で注目され、人気作家となった。平明な文体と物語り展開の妙で、最良の意味での通俗作家として名を成した...-ウィキペディア
人間の不幸の一つは、彼らが性的魅力を失ってからもずっと後まで、
性欲だけが残っていることだ
「作者の手帖」より
人間はすべて暗い森である
「作家の手帖」より
どんな男でも育ちのいい女ほど皮肉な心を持っていない
「作家の手帖」より
人生とは、切符を買って軌道の上を走る車に乗る人にはわからない
「作家の手帖」より
よい習慣から抜け出すことが、悪い習慣から抜け出すことよりもやさしいのは困ったことだ。
「断片」より
苦しみが性格を高潔にするというのは嘘だ。幸福は場合によってそうだが、苦しみはたいていは人間を弱くし、執念深くする
「月と六スペンス」より
良心は、個人が自己保存のために啓発した社会の秩序を見守る守護神だ。
「月と六ペンス」より
自分は、二十歳台には冷酷、三十歳台には軽薄、四十歳台には皮肉屋、
五十歳台には多少実直、六十歳台には皮相と評される
「人間の絆」より
老人になって堪えがたいのは、肉体や精神の衰えではなくて、記憶の重さに堪えかねるとである
「人間の絆」より
金銭は第六巻のようなもので、これがないと他の五感も満足に働かない
「人間の絆」より
思い煩うことはない。人生は無意味なのだ!
「人間の絆」より
「なぜ美人はいつもつまらぬ男と結婚するんだろう?」「賢い男が美人と結婚しないからさ」
「呪われた男」より
結婚はすばらしいことだが、結婚という習慣をつけたことはミステークだと思う
「呪われた男」より
男が人生で求めるものはただひとつ、快楽だ
福田和彦『痛快!性愛学』(集英社インターナショナル,2001)P60
サマセット・モームの随筆より(井上允のうろ覚え)
自分は小説家になっているが、若いころにもし別の分野に手を染めたなら、
どの分野であれ自分は一流の仕事をする人間になっただろう
AERA Mook 52『天文学がわかる。』(朝日新聞社,1999)P22