マルクス・トゥッリウス・キケロ 79

紀元前106年1月3日 - 紀元前43年12月7日
共和政ローマ末期の政治家、文筆家、哲学者である。ラテン語でギリシア哲学を紹介し、プラトンの教えに従う懐疑主義的な新アカデメイア学派から出発しつつ、アリストテレスの教えに従う古アカデメイア学派の弁論術、修辞学を評価して自身が最も真実に近いと考える論証や学説を述べ...-ウィキペディア

真の友情を官職とか国家の公務に従事する人々の間に見出すは最も困難なり。友の昇進を自己のそれよりも大切に思うごとき人物がいずこに見出しえるか

「友情について」より

人が友情を望むは、自己と無力と貧しさのためではなきか。すなわち、お互いに尽くし合い、自己のみでできかねることを、
他人から受け、あるいは当方からも仕返しする、ということではなきか

「友情について」より

犯罪に対する最大の動機は、罪を回避せんとする希望なり。

「哲学談義」より

われわれのうちに支配する神性は、その統治なくしてわれわれが現世を去るを禁ず

「神々の本質について」より

最も厳格なる法律は最も悪しき害悪なり。

「義務について」より

迷信は神々に対する無感覚の恐怖から成り、
宗教は神々に対する敬虔なる崇拝から成る。

「神々の本質について」より
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およそ神のなし得ざるものはなし

「神々の本質について」より

神より賦与されたる人生は短きも、楽しく送りし人生の記憶は永遠なり

「神々の本質について」より

知恵とは、求むべきものおよび避くべきものについての知恵なり。

「義務について」より

黙して隠されたる敵意は、
公然と言われた敵意より以上に怖れられるべきなり

「断片」より

あらゆる物事の始めは小事なり

「断片」より
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武力がものをいえば法律は沈黙す。

「国家について」より

嘘つきは真実を語りても信じられず

「ムレナ弁護論」より

己自身に全面的に頼り、己自信のうちにすべてを所有するものが幸福にあらざるなどはありえず

「哲学談義」より

自己の所有以上を望まぬ者は富者なり

「断片」より

人はすべて過ったるものなり。過去にのみ固執するは愚かなり

「友情について」より

人間はすべて謝ったものなり、
ただ過ちを固守するは愚者なり。

「アントニウス排撃論」より

自制とは、理性に従がいて人間の欲求を抑制することなり

「哲学談義」より

われが孤独であるときには最も孤独にあらず

「パラドクサ」より

哲学者たちの全生涯は死に値する準備なり。

「哲学談義」より

心の真の医薬は哲学なり。

「哲学談義」より

    哲学が好きな人にとって・・・ですよね - 銘無き石碑

    >哲学が好きな人にとって
    「良薬は口に苦し」
    『テツガク』を趣味の対象としている人は、真に哲学などしていない。 - 銘無き石碑

汝の舌が汝の思う事により先張走りさるごとくせよ。

「哲学談義」より

人は誤れる事を言うべきにあらず。ただし、真実なることは黙すべからず。

「哲学談義」より

酒を飲まざる人間は人間から思慮分別は期待されず。

「断片」より

正義は美徳の最上の栄光なり。

「哲学談義」より