ドラえもん 142

藤子・F・不二雄による日本の児童向けSFギャグ漫画。1969年から小学館の雑誌で連載された。日本では国民的な知名度があり、海外でも東アジアや東南アジアを中心に高い人気を誇る。-ウィキペディア

「主役はめこみ機」

わき役でも(いい)なんて気が小さいな。なるなら主役にと思わなきゃ。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第17巻』(小学館,1979)91p
「あの日あの時あのダルマ」
のび太のおばあちゃん

さ、ダルマさんもおっきしたよ。のびちゃんだって、ひとりでおっきできるでしょ。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第18巻』(小学館,1979)130p
「あの日あの時あのダルマ」
のび太のおばあちゃん

のびちゃんが泣いてたら、心配で寝てなんかいられないよ。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第18巻』(小学館,1979)130p
「あの日あの時あのダルマ」
のび太のおばあちゃん

ねぇのびちゃん。ダルマさんてえらいね。
なんべんころんでも、泣かないでおきるものね。
のびちゃんも、ダルマさんみたいになってくれるとうれしいな。
ころんでもころんでも、おっきできる強い子になってくれると‥‥‥‥、
おばあちゃん、とっても安心なんだけどな。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第18巻』(小学館,1979)131p
「あの日あの時あのダルマ」
のび太のおばあちゃん

ぼく、ひとりでおきるよ。これからも、何度も何度もころぶだろうけど‥‥‥。
かならず、おきるから安心しててね、おばあちゃん。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第18巻』(小学館,1979)131p
「タンポポ空を行く」
タンポポ

にが手なら、なおさら、ぶつかっていかなくちゃ。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第18巻』(小学館,1979)182p
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「タンポポ空を行く」
タンポポ

勇気を出さなきゃだめ! みんなにできることがどうしてできないの。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第18巻』(小学館,1979)186p
「タンポポ空を行く」
タンポポ親子の会話

そうよ、ママも風にのってとんできたのよ。
どこから? ママのママって、どこに生えていたの?
遠い、遠い‥‥‥‥‥‥‥、山おくの駅のそば‥。
ある晴れた日、大ぜいの兄弟たちといっしょにとびたったの。
こわくなかった?
ううん、ちっとも。はじめて見る広い世界が、楽しみだったわ。
つかれると列車の屋根におりて‥‥‥、ゴトゴトゆられながら昼寝したの。
夜になるとちょっぴりさびしくなって泣いたけど、お月さまがなぐさめてくれたっけ。
高くのぼって海を見たこともあるわ。青くて広くてとってもきれいだったわよ。
やがて、この町について‥‥‥、のび太さんのお部屋へとびこんだの。
ママ、旅をしてよかったと思う?
もちろんよ。おかげできれいな花をさかせて、ぼうやたちも生まれたんですもの。
ねむくなっちゃった。
じゃあね、歌を歌ってあげますからねんねしなさい。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第18巻』(小学館,1979)187p
「二十世紀のおとのさま」
おとのさま と子供の会話

へ~、とのさまなの。とのさまってなあに?
 
この国でいちばんえらい人だ。
どうしてえらいの? 力が強いの? 頭がいいの? 人より仕事ができるの?
どのさまはえらいから、仕事などしないのだ。
遊んでてどうしてえらいの? ねえねえ。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第23巻』(小学館,1982)44p
「のび太の結婚前夜」
源義雄(しずかの父)

最初のおくり物はきみ(静香)がうまれてきてくれたことだ。
午前三時ごろだったよ。きみの産声が天使のラッパみたいにきこえた。
あんなに楽しい音楽はきいたことがない。
病院をでたとき、かすかに東の空が白んではいたが、頭の上はまだ一面の星空だった。
この広い宇宙の片すみに、ぼくの血をうけついだ生命がいま、うまれたんだ。
そう思うとむやみに感動しちゃって。涙がとまらなかったよ。
それからの毎日、楽しかった日、
みちたりた日びの思い出こそ、きみからの最高のおくり物だったんだよ。
少しぐらいさびしくても、思い出があたためてくれるさ。
そんなこと気にかけなくていいんだよ。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第25巻』(小学館,1982)187p
「森は生きている」

ゆめをみていたと思えばいいんだよ。わずかな間だったけど、楽しいゆめを。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第26巻』(小学館,1982)120p
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「鏡の中の世界」

説明すると長くなる。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第33巻』(小学館,1985)63p

    何がやねん - 銘無き石碑
「横取りジャイアンをこらしめよう」
ジャイアン

友だち! なかまだろ!!
おまえのものは おれのもの、おれのものも おれのもの‥な!!

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第33巻』(小学館,1985)92p
「のび太もたまには考える」

悩んでる‥? いや、悩んでなんかいないね、たんに甘ったれてるだけだ。
いっぺんでいいから本気で悩んでみろ!!
自分というものをしっかりみつめろ。悩んで悩んで悩んで悩みぬくのだ。
そうすれば‥、そこに新しい道がひらけるだろう。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第34巻』(小学館,1985)136p
「ドラえもんに休日を!!」

ぜいたくいうな、ぼくなんて年じゅう無休なんだぞ。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第35巻』(小学館,1985)112p
「たまごの中のしずちゃん」
出木杉くん

ぼくだって しずちゃん大すきだよ。
でもこんな機械にたよって きみの心をうごかすのは いやなんだ。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第37巻』(小学館,1986)141p
「ジャイアン殺人事件」

のび太:ジャイアン本人はどうしてあのすさまじい歌にケロッとしていられるんだろ。
ドラえもん:あたりまえだろ、フグが自分の毒で死ぬか!?

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第39巻』(小学館,1988)139p
「ジャイアン殺人事件」
スネ夫
ジャイアンの歌(毒)を録音したテープについて

教頭はそのテープを、寝静まった校長の耳にひそかにきかせるんだ。
すぐにはきき目が現れない。
しかし毎晩くりかえすうちに‥‥‥、しだいに歌の毒がまわり‥‥‥、
校長は日に日におとろえ‥‥‥、やがて命を落とす。
そして教頭が学校をのっとるんだ!! しかも後にはなんの証拠も残らない!!
名づけてジャイアン殺人事件!!

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第39巻』(小学館,1988)141p
「恐怖のたたりチンキ」
のび太のママ

先生からお電話があったのよ!! もっとお勉強させなさいって!
マンガなんかよむひまがあったら‥。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第40巻』(小学館,1989)39p
「右か左か人生コース」

道をえらぶということは、
かならずしも歩きやすい安全な道をえらぶってことじゃないんだぞ。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第42巻』(小学館,1990)181p
「かしきり電話」
スネ夫

あのひどい歌がしみついたら、二度とこの家に住めなくなるよ~。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第43巻』(小学館,1991)42p
「人間うつしはおそろしい」
野比玉子

どうせまた おなかがすくんだから、食べるだけむだじゃないかしら。

藤子・F・不二雄『ドラえもん 第45巻』(小学館,1996)67p

    お金に困っているにも程があるよ。 - 銘無き石碑

    生き方を変える機会なんじゃないか - 銘無き石碑
「作者のことば」
藤子・F・不二雄

ぼくは不思議なことが大好きです。

藤子・F・不二雄『ドラえもんプラス 第1巻』(小学館,2005)本のソデ
「ぼくを止めるのび太」

歴史にはいきおいがあって、ちょっとやそっとでは変えられない。

藤子・F・不二雄『ドラえもんプラス 第1巻』(小学館,2005)25p
「作者のことば」
藤子・F・不二雄

『ドラえもん』というのは、
僕が今まで描いてきた漫画のひとつの帰結点だと思っているんです。

藤子・F・不二雄『ドラえもんプラス 第2巻』(小学館,2005)本のソデ