老子 51

春秋戦国時代の中国における哲学者である。諸子百家のうちの道家は彼の思想を基礎とするものであり、また、後に生まれた道教は彼を始祖に置く。「老子」の呼び名は「偉大な人物」を意味する尊称と考えられている。書物『老子』(またの名を『老子道徳経』)を書いたとされるがその履歴については不明な部分が多く、実在が疑問視されたり、生きた時代について激しい議論が行われたりする。道教のほとんどの宗派にて老子は神格として崇拝され...-ウィキペディア

最上の善なる在り方は水のようなものだ。
水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく
誰もがみないやだと思う低いところに落ち着く。

第八章より

満ち足りた状態を保ち続けようとするのはやめておいた方がよい。

第九章より

最高の王は名を知られるのみである。
その次の王は皆に好かれ、褒め称えられる。
その次の王は畏れられる。
その次の王は侮られる。

第十七章より

大いなる道が廃れて、仁義が生まれた。
知恵が回るようになり、偽りが生まれた。
家族が不和になり、孝行が生まれた。
国が乱れて、忠臣が生まれた。

第十八章

人々が怖れることは、怖れないわけにはいかないだろう

第二十章より

少なければこそ得られ、多ければこそ迷う。

第二十二章より
広告

誰が風を吹かせ雨を降らせているのであろうか。
天地である。
天地ですら永く続けることはできない。人間ならば尚更だ。

第二十三章より

自らを正しいとする者は是非を明らかにできない。

第二十四章より

天下を治めようとして小細工を弄してもうまくいかない。
天下は神器なり。ことさらな事をして何とかできるものではない。

第二十九章より

うまく武力を用いる者は事を成し遂げるだけだ。
強さを見せつけるようなことはしない。

第三十章より

    賢い。 - 銘無き石碑

高い徳を身につけた人は徳を意識していない。そういうわけで徳がある。
低い徳を身につけた人は徳を失うまいとする。そういうわけで徳がない。

第三十八章より
広告

最も柔らかいものが、最も硬いものを突き動かす。
形のないものが、すき間のないところに入っていく。

第四十三章

満足を知らないことより大きな災禍はない

第四十六章より

遠くに行けば行くほど、道のことはわからなくなる。

第四十七章より

学を修める者は日々、知識や欲望が増えていくが
道を修める者は日々、それらを減らしていく

第四十八章

    道士 - 銘無き石碑

欲望の穴を開き、欲望の営みを行っていけば、一生、癒されることはない。

第五十二章より

大きな道はとても平坦なのに、人民は近道を行きたがる

第五十三章より

世の中に禁令が多くなればなるほど、人民の心は離れていく。

第五十七章より

政治が大まかであれば、人民は純朴でいられる。
政治が厳しく細かいなら、人民はずる賢くならざるをえない。

第五十八章より

大河や大海が幾百もの河川の王者であり得るのは、十分に低い位置にあるからだ。

第六十六章より

両軍の力が拮抗する時はより悲観的な者が勝つ

第六十九章より

もしも人民がいつでも死刑を怖れるようになれば
いつでも天然の死刑執行者がいて殺すのだ

即ち天下が良く収まり
人民は天寿を全うする
第2章 偉大なる人間―孔子の素顔

世の中のことは自分とは関係ないよ。みんなが行く大道は自分は行かない。
小道を行く。それも牛の背に後ろ向きに乗って

孔健『痛快!新論語学』(集英社インターナショナル,2003)48p

    老子老師! - 銘無き石碑

    タメになるわ〜 - 銘無き石碑

    世の中のことは自分とは関係ない。
    かなり危険な発想ですな
    自分の通る道が大道か小道か
    まず、どうやって見分けているのだろう.... - 有田みかん
ブルース・リーが生前、妻に残した言葉

生きとし 生けるものは
全て たおやかである
硬直したものは
砕けやすく
力強いものは
転げ落ちる‥

知ってるつもり?!『ブルース・リー』

大道廃れて仁義あり。

人の道を踏み外した奴は作為的な徳を語る。
仁義廃れて法あり。
方廃れて恐怖政治あり。
政治廃れて大道あり。