「学問がわかる。」シリーズ

1977年に日本で開かれた「被爆の実相とその後遺に関する国際シンポジウム」にて。
広島の原爆資料館(平和記念資料館)を見学した後、
ロートブラット博士(ja.wikipedia.org)はソ連(当時)のラムザーエフ博士から切り出された。

ラムザーエフ:あなたは原爆の研究に加わっておられましたね
ロートブラット:そのとおりです
ラムザーエフ:そうすると、
今見てきた資料館は、あなたの作品の展示館というわけですね
ロートブラット:(少しも騒がず、静かに)まったくそのとおりなのです。
だから、私は一つ一つの展示品の前で胸の裂かれる思いだったのです

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)175p

彼にとって大切なことは、
いかにして大きなロケットを造り遠くに飛ばすかということだった。
技術は何のためにあるか、
そんなことを考える暇があったら計算用紙に取り組んだという人だった

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)174p
ノーベル平和賞から読む国際社会
平野次郎

果たして人は人を裁くことができるのか

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)171p
映像と裁判
加藤幹郎

アメリカ合衆国ではハリウッド映画を理解できる程度の知性の持ち主なら、
だれでも陪審員を引き受ける義務を負っています。

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)162p
パレスチナでの教育支援
佐藤真紀

平和教育とは、一方的な押し付けの平和を教えるのではなく、
平和を作っていくために必要なことを学び、平和について考えていくことだ

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)142p
NGO活動入門
川崎哲

戦争ノー! 平和イエス!

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)136p
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平和をもたらすのは人権に貫かれた人間の言葉
小森陽一

「平和」をもたらすのは、強大な軍事力や核兵器の力ではない。
人権に貫かれた一人ひとりの人間の言葉である。

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)121p
テロリズムと平和
宮坂直史

「テロは正当化できるか」などと議論されますが、
この問題の立て方自体がナンセンスです。
もし正当化できるならば、その暴力をテロと言ってはいけないのです。

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)112p
軍縮レジーム
赤根谷達雄

人間の理性に100パーセントの保証がないのであれば、
戦争の被害を少なくするために、兵器自体の管理を徹底するしかありません。

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)91p
軍縮レジーム
赤根谷達雄

戦争は理性の破綻によって生じるのです。

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)91p
平和のためのハーグ・アジェンダ
教育や文化の振興を通じて、戦争の悲劇を繰り返さないとの理念により設立の意義を定めたユネスコ憲章の前文にある文言

戦争は人の心の中で生まれるものであるから、
人の心の中に平和のとりでを築かねばならない

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)85p
ユネスコ 1

1945年11月16日に採択された「国際連合教育科学文化機関憲章」(ユネスコ憲章...

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平和構築の新機軸
篠田英朗

ときに平和構築には「賭け」るしかない場面がある

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)31p
平和構築と開発援助
大芝亮
関連名言 平和学がわかる。99匹‥(sekihi.net)

1匹の迷える子羊を見捨てたまま、99匹の子羊は安心して眠れるのか

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)25p
平和構築と開発援助
大芝亮
関連名言 平和学がわかる。1匹‥(sekihi.net)

99匹の子羊を安全な場所につれていくことが政治の問題であり、
迷える1匹の子羊を救うことは宗教の課題である

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)25p
平和学への誘い
藤原帰一

政策の基礎は力の認識だ

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)5p
戦争をやめさせて平和を作るためにはどうしたらいいか。
軍事力拝して平和を創造する「理想論」、軍事力で平和を維持する「現実論」。
いずれもなにか行動を起こさなければ平和はやってこない。
平和運動、安全保障政策‥‥‥、みな闘わずして平和を作り出すことはできないのだ。

平和学は闘いだ。

AERA Mook 83『平和学がわかる。』(朝日新聞社,2002)1p