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人の目は百里の遠きを見れども、その背を見ず。明鏡と雖もその裏を照らさず
「五常訓」より
世俗は耳目口腹の欲をほしいままにするを楽とす
「大和俗調」より
人の礼法あるは水の堤防あるが如し。
水に堤防あれば氾濫の害なく、人に礼法あれば悪事生ぜず。
「大和俗調」より
君子の財をみだりに用ひずして惜しむは、人に益あることに財を用ひんが為也
「家道訓」より
命の長短は身の強弱によらず、慎と不慎とによれり
「養生訓」より
疑いをひとに問うは、知を求める道なり。
みずから心に道理を思うは、知をひらく本なり。
「大和俗訓」より
陰徳は耳の鳴るが如し、我の見知りて人知らず。
「五常訓」より
知って行はざるは知らざるに同じ。
「慎思録」より
養生の要は自ら欺くことをいましめて、よく忍にあり。
「養生訓」より
およそ小児の教えは早くすべし。
「和俗童子訓」より
朝早く送るは、家の栄ゆる印なり。遅く送る家は衰えるものなり
「大和俗訓」より
朋友の間、悪しきことならば面前に言うべし、陰で譏(そし)るべからず。
「益軒十訓」より
食べ物は身を養うに、益あるものを選べ
『養生訓』