0 コメント数 シェア 人間とは、軍事力で敗れたから屈服せざるをえなかった、とはわかっていても、覇者にとっても自分たちが必要だとなれば、覇権下に置かれていることへの抵抗感も薄らいでくるものである。 塩野七生 『ローマ人の物語41 ローマ世界の終焉 [上]』(新潮文庫,2011)85p 8 タグ
0 コメント数 シェア 公共心も、個人が、自分の利害と自分が属す共同体の利害は連動する、と思えた場合に発揮されるものではないか 塩野七生 『ローマ人の物語41 ローマ世界の終焉 [上]』(新潮文庫,2011)114p 2 タグ
0 コメント数 シェア 公共心とは、いったん失われてしまった後では、取り戻させるのは実に難事なのである。 塩野七生 『ローマ人の物語41 ローマ世界の終焉 [上]』(新潮文庫,2011)139p 3 タグ
0 コメント数 シェア 人間とはしばしば、見たくないと思っている現実を突きつけてくる人を、突きつけたというだけで憎むようになる。 塩野七生 『ローマ人の物語41 ローマ世界の終焉 [上]』(新潮文庫,2011)201p 2 タグ
0 コメント数 シェア 互いに本音は出さずに建前だけで相対する人間関係は、問題は収拾できてもしこりを残さずにはすまない。 塩野七生 『ローマ人の物語41 ローマ世界の終焉 [上]』(新潮文庫,2011)210p 4 タグ
0 コメント数 シェア 帝国は、傘下に置いた諸民族を支配するだけの軍事力をもつから帝国になるのではない。傘下にある人々を防衛する責務を果すからこそ、人々は帝国の支配を受け入れるのである。 塩野七生 『ローマ人の物語42 ローマ世界の終焉 [中]』(新潮文庫,2011)15p 6 タグ
0 コメント数 シェア 情報とは、何かを感じたということが端緒になり、磁石でもあるかのようにそこに集まってくる性質をもつ。 塩野七生 『ローマ人の物語42 ローマ世界の終焉 [中]』(新潮文庫,2011)97p 3 タグ
0 コメント数 シェア 一国の最高権力者がしばしば変わるのは、痛みに耐えかねるあまりに寝床で身体の向きを始終変える病人に似ている。 塩野七生 『ローマ人の物語42 ローマ世界の終焉 [中]』(新潮文庫,2011)168p 15 タグ
0 コメント数 シェア 歴史には、進化する時代があれば退歩するもある。そのすべてに付き合う覚悟がなければ、歴史を味わうことにはならないのではないか。そして、「味わう」ことなしに、ほんとうの意味での「教訓を得る」こともできないと信じている。 塩野七生 『ローマ人の物語43 ローマ世界の終焉 [下]』(新潮文庫,2011)9p 5 タグ
0 コメント数 シェア 自分自身に自信が持てなくなった人はしばしば、ちがいをことさら強調することによって自信をとりもどせた気になる 塩野七生 『ローマ人の物語43 ローマ世界の終焉 [下]』(新潮文庫,2011)16p 3 タグ
0 コメント数 シェア 文盲の東ゴート族が、文章を書けるローマ人を重用せずにはいられなかったことを受けて ときには歴史は、微苦笑するしかないつまらないことによって動く 塩野七生 『ローマ人の物語43 ローマ世界の終焉 [下]』(新潮文庫,2011)72p 5 タグ
0 コメント数 シェア それ(苦)を国民に求めねばならない為政者に必要な資質は、「苦」を「楽」と言いくるめることではなく、「苦」は苦でも、喜んでそれをする気持にさせることである。 塩野七生 『ローマ人の物語43 ローマ世界の終焉 [下]』(新潮文庫,2011)80p 13 タグ
0 コメント数 シェア 『ローマ人の物語』シリーズの最後の言葉 書物とは、著者が書き、出版社が本にし、それを読者が読むことで初めて成り立つ媒体だが、この三者をつなぐ一本の赤い糸が、「想いを共有する」ことにあるのだから。 塩野七生 『ローマ人の物語43 ローマ世界の終焉 [下]』(新潮文庫,2011)224p 3 タグ