0 コメント数 シェア 「第15章 フランス革命二百年・自由」 自由は誰もが欲する。だが、この自由なるもの、それを駆使して生きるとなると意外と大変で、すべての人がその緊張に耐えていけると考えるほうが非現実的なのではないか。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)73p 3 タグ
0 コメント数 シェア 「第18章 女の反乱」 真の政治感覚をもつ政党など一つとして存在しない状況下では、有権者の判断力は具体的に判断可能なことにしか発揮されないからである。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)85p 3 タグ
0 コメント数 シェア 「第19章 台所感覚」 具体的な基盤ということならば、一円玉は歴史に優る。歴史には誰でも慣れ親しむことは不可能だが、一円玉ならば可能だからである。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)88p 4 タグ
0 コメント数 シェア 「第19章 台所感覚」 人は大局の判断を迫られた場合には誤りを犯しやすいが、個々のこととなると意外と正確な判断をくだすものである。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)89p 2 タグ
0 コメント数 シェア 「第24章 ワールド・プロブレム(その二)」誰かが書いていたこと 最善の方策とは、善意からは生まれない。かえって、一見悪意と見えることから生まれるほうが多いものである 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)110p 1 タグ
0 コメント数 シェア 「第27章 外圧について」 人間は、もっとも至極と思うことには、少しも胸の熱くならないようにできている動物である。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)120p 1 タグ
0 コメント数 シェア 「第27章 外圧について」 理で訴えられてその気になれるのは、少数派にすぎない。多数派とは常に、胸を熱くする何かがないと動かないものなのだ。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)121p 8 タグ
0 コメント数 シェア 「第27章 外圧について」 優れたリーダーとは、良き結果を得るためには良くない手段に訴えるくらい、眉ひとつ動かさずにやってのけられる人種のことである。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)121p 2 タグ
0 コメント数 シェア 「第27章 外圧について」 国家の指導者たる者、国民を女と考えるべきなのだ。女は、苦労がいやなのではない。きみには苦労をかけるね、の一言だけでふるい立つのが、女というものである。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)121p 3 タグ
0 コメント数 シェア 「第28章 ノーブレス・オブリージュ」 エリートは、他の人びとより優れた資質や社会的立場を占めているから尊敬されるのではない。その資質や地位を活用して、それらをもっていない人びとを守るから敬意を払われるのである。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)124p 2 タグ
0 コメント数 シェア 「第30章 共産主義(その二)」 充分に食べられていさえすれば実におとなしく、つまり保守的になるのが人間だから 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)134p 4 タグ
0 コメント数 シェア 「第33章 百年の計」後世から眺めればあれこそ百年の計であったと思われる「計」はいくつもあるが、それらも立てた当初は、立てた本人ですらそれが百年の計になるなどとは思ってもいなかったのである。 歴史に親しむ日々を過していてつくづく想うのは、百年の計などというものは存在しないということである。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)145p 3 タグ
0 コメント数 シェア 「第33章 百年の計」 私は以前から、市場調査なるものに疑いをいだいてきた。それは凡人の考えたことへの援護射撃にすぎないのではないかとさえ思っている。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)147p 3 タグ
0 コメント数 シェア 「第38章 軽蔑」 誰でも愛されたいと願う。だが、めざましい成果をあげた場合、愛されるよりも憎まれるほうが多くなる。なぜなら、人間は嫉妬するのが普通だからで、憎まれることは能力を認められたことの証明でもあるのだ。しかし、軽蔑は同列にはあつかえない。軽蔑は、能力を認めたうえでの評価ではない。能力を認めないことによって生まれる評価である。それゆえに、憎まれることはあっても軽蔑されることだけは絶対に避けなけねばならない。必ずや実害につながる。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)168p 3 タグ
0 コメント数 シェア 「第39章 再びワールド・プロブレム」関連名言 塩野七生 充分に‥(sekihi.net) 適度に物をもたせれば、人間は必ず保守化する 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)172p 4 タグ
0 コメント数 シェア 「第51章 企業と文化(その一)」簡単に定義すれば、 経済行為とはカネをもうけることであり、政治的行為とはもうけたカネをうまく使うことであり、文化的行為とは、うまくであろうが何であろうが、ただひたすらカネを使うことである 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)219p 6 タグ
0 コメント数 シェア 「第58章 帽子の愉しさ」 帽子は顔に陰影を与える。また、頭にのせるだけなのに、その人の性格をきわ立たせてくれる。 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)249p 3 タグ
0 コメント数 シェア 「第58章 帽子の愉しさ」 誰だって四十を越えれば、性格はいやでもはっきりしてくる。今まで築きあげたその性格に、額ぶちをつけてあげたいとは思いませんか? 塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)252p 5 タグ