沙翁

Let me be cruel, not unnatural.
いかに残酷になろうと、自然の情を失ってはならぬ。

『ハムレット』第三幕第二場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

I am constant as the northern star,
俺はいささかも動じぬ、北極星のように。

『ジュリアス・シーザー』第三幕第一場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

There is some soul of goodness in things evil,
邪悪なものの中にも、何らかの善良さが在るものだ。

『ヘンリー五世』第四幕第一場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Self-love, my liege, is not so vile a sin as self- neglecting.
おのれを愛することは、おのれを粗末に扱うほど醜悪な罪ではありません。

『ヘンリー五世』第二幕第四場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Men's evil manners live in brass; their virtues
We write in water.
人間の悪行は真鍮に刻まれて残りますが、
美徳は水の上に書かれてしまうのです。

『ヘンリー八世』第四幕第二場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

It is the bright day that brings forth the adder.
And that craves wary walking.
マムシは晴れやかな日に出てくる、足もとに気をつけねばな。

『ジュリアス・シーザー』第二幕第一場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

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Good wine is a good familiar creature, if it be well used:
良き酒は良きしもべですよ、飲み方次第でね。

『オセロー』第二幕第三場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

What fools these mortals be!
人間というやつ、とんだ愚か者ばかりだ!

『真夏の夜の夢』第三幕第二場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Through tatter'd clothes small vices do appear;
Robes and furr'd gowns hide all. Plate sin with gold,
And the strong lance of justice hurtless breaks;
Arm it in rags, a pigmy's straw does pierce it.
None does offend none―I say none; I'll able 'em.
ぼろ服の破れ穴からは小さな悪も露見するが、
法服や毛皮のガウンはすべてを覆い隠す。
罪に金の鎧を着せろ、法の鋭い槍も突き通せぬ。
ぼろなら小人の藁しべだって突き通せる。
罪人などいない、一人もいない、
一人もだぞ。おれが保証する。

『リア王』第四幕第六場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Who alone suffers suffers most i' th' mind,
Leaving free things and happy shows behind;
But then the mind much sufferance doth o'erskip
When grief hath mates, and bearing fellowship.

世のすべての楽しみや幸せから離れて、
ただ一人で苦しむ者こそ、最も苦しむ者だ。
だが、悲しみに友があり、苦悩に仲間があるとすれば、
心に重い苦しみがあろうと、乗り越えられる。

『リア王』第三幕第六場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

I am in blood stepp'd in so far that, should I wade no more,
Returning were as tedious as go o'er.
血の流れにここまで深入りした以上、
もう後戻りなどできぬ、
あくまで渡りきるしかないのだ。

『マクベス』(第三幕第四場)
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

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Ah, kill me with thy weapon, not with words!
ああ、殺すなら武器にしてくれ、言葉ではなく!

『ヘンリー六世』第三部(第五幕第六場)
鋭い剣より、
冷酷な言葉で胸をえぐられるほうが辛く苦しい。
そう思える時もある。
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Sweet mercy is nobility's true badge:
やさしい慈悲のこころは、高貴なる者の真実のしるしです。

『タイタス・アンドロニカス』第一幕第一場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

There are many events in the womb of time, which will be delivered.
時という子宮はさまざまな事件を孕んでいて、やがてそれが産み落される。

『オセロー』第一幕第三場
事件の結末が悲劇であれ喜劇であれ、
時の営みは休みなく続いていくのです。
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

A man may see how this world goes no eyes.
Look with thine ears.
See how yond justice rails upon yond simple thief.
Hark, in thine ear: change places and, handy-dandy, which is the justice, which
is the thief?
人間、目は無くとも、世の中の有様はわかる。
お前の耳で見ろ。
ほら、あそこにいる裁判官がケチな泥棒を叱りつけている。
自分の耳で聞け。そーら、あの二人の場所が入れかわった、
どっちが裁判官でどっちが泥棒かわかるか?

『リア王』第四幕第六場
我々に求められているのは、
権力と人間の真実を見る「心の眼」を持つこと。
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

He is well paid that is well satisfied;
心の満足を得た者は、十分に報いられたのです。

『ベニスの商人』第四幕第一場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

All that glisters is not gold;
光り輝くもの、必ずしも黄金ならず。

『ベニスの商人』第二幕第七場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Good name in man and woman, dear my lord,
Is immediate jewel of their souls.
Who steals my purse steals trash; Something, nothing;
'Twas mine, 'tis his, and has been slave to thousands;
But he that filches from me my lord name
Robs me of that which not enriches him
And makes me poor indeed.
名誉というものは、男にとっても女にとっても、かけがえのない宝物です。
これが財布なら、盗まれても取るに足らぬものですから、
別にどうということはありません。
私の所有だったものが、盗んだ奴のものになるというだけのこと。
金は天下の回りものですから。
しかし名誉を盗まれたなると、
それを盗んだ奴は裕福になるわけではありませんが、
盗まれた私の方は、たちまち惨めそのものの有様に陥ります。

(『オセロー』第三幕第三場)
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Poor and content is rich, and rich enough;
But riches fineless is as poor as winter
To him that ever fears he shall be poor.
貧しくとも足るを知る者は、むしろ裕福と言えます。
無限の富を持っていても、常に貧者に転落することを恐れる者は、
冬枯れのように貧しい。

(『オセロー』第三幕第三場)
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

The labour we delight in physics pain.
喜んでする骨折りは、その苦労を癒す。

『マクベス』第二幕第三場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Our basest beggars
Are in the poorest thing superfluous.
Allow not nature more than nature needs,
Man's life is cheap as beast's. Thou art a lady;
If only to go warm were gorgeous,
Why,nature needs, not what thou gorgeous wear'st,
Which scarcely keeps thee warm.

いかに貧しい者でも、その取るに足らぬ持ち物のなかに、
何か余分なものを持っている。
自然が必要とする以外のものを禁じられたら、
人間の生活はケダモノ同然の惨めなものとなろう。
お前は貴婦人だ。ただ暖かければ、
それで立派な衣装だというのなら、
自然はお前が着ているような派手な衣装など必要とはせぬ。
それは暖を取る役には立たないからだ。

(『リア王』第二幕第四場)
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Wisdom and goodness to the vile seem vile;
Filths savour but themselves.
賢明さや善良さも、悪人には悪としか思えぬ。
汚物は汚物を漁るものだ。

(『リア王』第四幕第二場)
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Those wicked creatures yet do look well-favour'd
When others are more wicked; not being the worst
Stands in some rank of praise.
悪党も良く見えるものだ、
それ以上の奴が出てくると。
最悪でないことが、せめてもの取り得だ。

『リア王』第二幕第四場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Fathers that wear rags
Do make their children blind;
But fathers that bear bags
Shall see their children kind.
Fortune, that arrant whore,
Never turns the key to the poor.
父さんボロ着りゃ、子は見て見ぬふり。
父さん金持ちゃ、子は親孝行。
運命の女神様は、とんだ浮気もの。
貧乏人にゃ、戸は開けぬ

『リア王』第二幕第四場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア

Why, let the stricken deer go weep,
The hart ungalled play;
For some must watch, while some must sleep:
So runs the world away.
そーら、泣け泣け、手負いの牡鹿は
無傷の牡鹿は無邪気に遊ぶ、
眠れるやつありゃ、眠れぬやつあり、
それが浮世というものさ。

『ハムレット』第三幕第二場
ウィリアム・シェイクスピア 519

イングランドの劇作家、詩人であり、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物でもある...-ウィキペディア