益川敏英 9

生 1940年2月7日
日本の理論物理学者。専門は素粒子理論。名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構長・特別教授、京都大学名誉教授、京都産業大学益川塾教授・塾頭。愛知県名古屋市出身。...-ウィキペディア

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ノーベル賞は大してうれしくない。
ノーベル賞は世俗的な物。

科学をやっているのであって
ノーベル賞を目標にやってきたのではない。

受賞者が多数出ているからといって、
日本の科学万歳ということにはならない。

ロマンを持つことが重要。
あこがれを持っていれば勉強しやすいが、
受験勉強の存在でロマンは弱くなっている。

(日本の親は)教育熱心ではなくて、結果熱心である。

小学生は理科が好きですよね。
それ以降嫌いになっていくということは、
面白くなくなるように教育しているということでしょう。
僕は『教育汚染』と言っているんですよ。

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今の世は勉強した知識を楽しむ余裕がないでしょう。
『考える』のではなく『暗記する』ことに重点が置かれている。
面白くなくて当然です。

試験のシステムは複雑化しすぎです。
もっとシンプルでいいはず。
僕たちのころは問題は数行、あとは自由記述でした。
試験問題も、本当に面白い問題、
解いた後で何かを得られるような問題が作れるはずなんです。
いくつもの問題を作りわけるエネルギーを、
もっと良い問題を一つ作ることに注ぐべきです。

アメリカの自然科学の分野でも、
『研究者』は少なくなり、お金がもうかる仕事へ流れている。
日本も同様です。
若者は安定志向。
何が好きかということより、どうしたら安定するかを考えている。
どういう分野であってもそれなりの待遇が受けられるようにしないと
状況は改善しないでしょう。


    こんなご時世だもの、「世の中はお金だ」という考えの若者が増えても別におかしくはない
    益川さんの言うとおりだろうね - 銘無き石碑