ポール・グレアム 53

生 1964年
米国のLispプログラマーでエッセイスト。『ANSI Common Lisp』や『ハッカーと画家』の著者としても知られている。...-ウィキペディア

1年か2年社会に出ていた人が
大学を出たての人よりもいい創業者になる理由の1つに
自分が何を嫌うかをわかっているということがある。
事業に失敗したら仕事に就く必要があり
それがどんなに嫌なものなのかを彼らは知っているのだ。

"Why to Not Not Start a Startup"より
One reason people who've been out in the world for a year or two
make better founders than people straight from college is that
they know what they're avoiding.
If their startup fails, they'll have to get a job, and they know how much jobs suck.

美しいものを作った人々の多くは、彼らが醜いと思ったところを直していったのだろうと思える。

オーム社出版 ハッカーと画家 河合史朗 訳 より。

一番安全なのはOracleの経験者を募集するところだ。
そういうところを警戒する必要は全くない。
また、JavaやC++を募集しているところも安全だ。
もしPerlやPythonのプログラマを募集していたら、ちょっと気をつけたほうがいい。

その企業の、すくなくとも技術部門は本物のハッカーがやっている可能性がかなり高いからだ。

アメリカ人には得意なこともあるが、苦手なこともある。
映画やソフトウェアを作るのは得意だけれど、車や都市を作るのは下手くそだ。

「ハッカーと画家」より

ある主張が○○主義だとか○○的だとかいった言葉で攻撃されているならば
何かがおかしくなっていることの確かな兆候だ

「ハッカーと画家」より

心の狭い人のほうが自分の心は広いと考えがちだ

「ハッカーと画家」より
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速く考える必要はないんだ。
ただ何を言うにも2倍の言葉を使えばいい。

自分を賢く見せようとする大学院生たちについて述べた言葉。

技術の世界では、いったんダメなプログラマを雇ってしまったらお終いだ。
会社が技術的に平凡になってしまい、その後、回復した例を私は知らない。

良いプログラマは他の良いプログラマと働きたがる。
だから企業のプログラマの質がいったん下がってしまうと、回復が全く望めない悪循環に陥る。

    凡才 - ピグレット

頭脳についてある基準を満たしているのなら、最も重要になるのは意志だ。

ベンチャー創業者が持つべき資質について

定義済みの問題を素早く解けるというのは
驚くような新しいアイデアを考え出せることほど重要ではない。

頭脳はもちろんとても重要だが、中でも最も重要になるのは想像力だと思える。

最も良いアイデアは最初まずいアイデアに見えるものだ。

良いアイデアであることが明らかであれば、誰か他の人がすでにやっているだろう。
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最も成功する創業者は通常いい人間だが、目には海賊のような光をたたえている。

私たちが創業者の中に探すもの より
http://www.aoky.net/articles/paul_graham/founders.htm

スタートアップにとっての創業者間の絆は、犬にとっての靴下のようなものだ。
引き離せるものであれば、引き離されることになる。

私たちが創業者の中に探すもの より
http://www.aoky.net/articles/paul_graham/founders.htm

ある意味で、スタートアップを殺す誤りというのは1つしかない。
ユーザが欲しがるものを何も作らないということだ。

あなたがユーザの欲しがるものを何か作るなら、他に何をやろうがやるまいが、あなたはたぶんうまく行く。
http://www.aoky.net/articles/paul_graham/startupmistakes.htm

スタートアップにとっての最悪の時というのは本当に最悪なものだ。
それに1人で耐えられる人というのはあまりいない。

創業者が複数いるときには、団結心が彼らを1つにまとめ、保存法則すら打ち破る。
それぞれがみんな「友達をがっかりさせるわけにはいかない」と思うのだ。
これは人間の本性の中でも最も強い力の1つであり、それが創業者1人という場合には失われてしまうのだ。
http://www.aoky.net/articles/paul_graham/startupmistakes.htm

競合を避けられる唯一の方法は、いいアイデアを避けるということだ。

あなたが何かいいものを作るなら、競合を持つことになるだろう。
それに向き合うことだ。

誰か他の人がスタートアップでやるのにいいアイデアは何だろうと考えてみよう。

スタートアップを殺す18の誤り より
http://www.aoky.net/articles/paul_graham/startupmistakes.htm

模倣はアイデアの源の1つではあるが、最良のものではない。

スタートアップを殺す18の誤り
http://www.aoky.net/articles/paul_graham/startupmistakes.htm

「自分のビジョンにこだわる」というアプローチは
オリンピックで金メダルを取るというような
良く定義された問題に対しては上手く機能する。
スタートアップというのはもっと科学に似ていて
どこであれ道が続いている方に進んでいく必要がある。

だから元々のプランにはあまりこだわらないことだ。
それはたぶん間違っている。
成功したスタートアップの多くは
最終的にははじめに意図していたのとは違ったことをやっている。

多くの場合に一番難しい部分は、自分の古いアイデアを捨てるということなのだ。

しかし、毎週新しいアイデアに切り替えるというのもまた致命的だ。

プログラマでない人は、どうやっていいプログラマを選んだらいいのだろう?
それに答があるとは思わない。
私は採用を手伝ってくれるいいプログラマを見つけるようにと言いかけたのだが
いいプログラマを見分けられないのなら、それさえもできないだろう。

スタートアップを殺す18の方法 より
http://www.aoky.net/articles/paul_graham/startupmistakes.htm

ソフトウェアはいつだって85%できているものだ。
そこを通り抜けてユーザに何かをリリースするには、頑張りが必要になる。

どんなサイズの会社でも、ソフトウェアを作り上げるのには苦労している。

リリースされるまでは、何も本当には完成していないのだ。

自分でどれくらい完成していると思うかにかかわらず何かをリリースすることになる急ぎの仕事をやってみれば、そのことがわかる。

ユーザにアイデアをぶつけることが、そのアイデアを本当に理解できる唯一の方法だ

スタートアップを殺す18の誤り より

コードを書く人か、外へ出て行ってユーザを獲得する人だけを雇うこと。
最初必要となるのはその人たちだけだ。

スタートアップを殺す18の誤り より
http://www.aoky.net/articles/paul_graham/startupmistakes.htm