ロマン・ロラン 42

1866年1月29日 - 1944年12月30日
フランスの作家。 理想主義的ヒューマニズム、平和主義、反ファシズムを掲げて戦争反対を世界に叫び続け、国際的に多くの知友を持った。...-ウィキペディア

真理への愛のみが、われわれを決して裏切ることのない唯一の愛である

「愛と死との戯れ」より

「自然」は感傷主義には頓着しない。「自然」は自己の目的に達するためには、
人間の徳性を踏みつけてとおる。

「愛と死の戯れ」より

悪徳は、習慣が始まるところに始まる。
習慣はサビである。それは魂の鋼鉄を蝕む。

「回想録」より

民主主義というのは、民衆にとって代わって、その厳粛な名目のもとに、
若干の布教者たちの利益のために民衆の毛を刈る技法です。

「クレランボー」より

裁判が、金次第で白と黒と言い負かす技術であることは周知のとおりである。

「コラーブルニヨン」より

多くの者は、自分たちの階級を軽蔑する様子をしながら、
自分たちの階級から頭角を現す機会しか狙っていない

「ジャン・クリストフ」より
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貧乏人は金持ちのように過去を持つ権利はない

「ジャン・クリストフ」より

    どういうこと? - 銘無き石碑

女性の愛情は、天才を飼い馴らし、平準化し、枝をきり、削り、香りをつけることに専念する。そして、ついには天才を自分の感受性、小さな虚栄心、平凡さ、
それに自分たちの社交界の平凡さと同程度の者にしてしまう

「ジャン・クリストフ」より

男性は作品を創る。しかし女性は男性を創る

「ジャン・クリストフ」より

幸福は世界のリズムの一瞬間であり、生の振子が往来する両極のひとつである。その振子を止めるには、それを破壊するほかないであろう

「ジャン・クリストフ」より

弱者、あるいは弱くなっている人たちの貧血している生活は、神の信仰を必要とする。
だが、太陽と生命を自己の内部に有する人は、自己以外のどこに信仰を探しにいくことがあろうか。

「ジャン・クリストフ」より
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縁談から発する弁舌は、思想を変形してしまう。

「ジャン・クリストフ」より

最も革命的な人々も、知らないうちに、おそらく一番古い伝統の人間となる。

「ジャン・クリストフ」より

理想主義のない現実主義は無意味である。
現実主義のない理想主義は無血液である。

「先駆者たち」より

愛は、それが自己犠牲であるときのほかの愛の名に値しない

「トルストイの生涯」より

女性の世代は、その時代の男性の世代に比べて、つねに一時代の距りをもって進歩しているか、遅れているかである

「魅せられた魂」より

英雄とは、自分のできることをした人である。ところが、凡人はそのできることをしないで、
できもしないことを望んでばかりいる

「魅せられた魂」より

なんと女は孤独な者だろうか。子ども以外に女を支えるものは何もない。その子どもさえ、女をつねに支えるには足りない

「魅せられた魂」より

恋は決闘です。右を見たり、左を見たりしていたら敗北です

「魅せられたる魂」より

人生は往復切符を発行してはいません。ひとたび出立したら再び帰ってきません

「魅せられたる魂」より

人生は人間が共同で利用するブドウ畑です。一緒に栽培して、ともに収穫するのです

「魅せられたる魂」より

もろもろの主義の間の争闘が何の関係があろう。
唯物論・唯心論・社会主義・共産主義といったところで、
それはどれも繋いだ犬の首輪なのだ。

「魅せられたる魂」より

旧道徳は危険を回避することを命じた。
だが新道徳は、危険をおかさないものは、何ものをも得ない。

「魅せられたる魂」より

真実の生活に根さず唯一の真の道徳は調和の道徳であろう。
だが、人間社会は今日まで圧迫としめの道徳しか知らなかった。

「魅せられたる魂」より

いちばん卑怯な暴君は、百万の卑怯者が一緒になったときです。

「魅せられたる魂」より