夢窓国師(夢窓疎石) 6
鎌倉時代末から南北朝時代、室町時代初期にかけての臨済宗の禅僧
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木石等の年を経て精霊あるを心といふ
「夢中問答」より
人の天性まちまちなる故に、甘きものを好む人もあり。辛きものを愛するものもあり。
もし我がこのむ味を本として、余味はみないたづらなりと言わば愚人なり
「夢中間答」より
仏界の相を愛すれば即ち魔界なり
魔界の相を忘ずれば即ち仏界なり
真実修道の人は仏界をも愛せず魔界をも恐れず
平常心これ道
福を求めたいという欲心さえ捨てれば、それなりの福を得ることで満足できる。
「夢中問答」より
汝が所見の不浄の処も、殊勝の境も、皆これ夢中の妄想なり。
「夢中問答」より
我が所見は皆夢なりと信じずれども、大夢いまださめざる故に、夢の境界に化かされて、その中について、是非得失を論ずるがごとし。
「夢中問答」より