サイレント・マイノリティ
前進とは時として、いったん後退してから行うほうが効果がある
1882年1月27日-1982年7月14日 ペルージャ生まれ。 ジャーナリスト...
真の保守主義者とは、量よりは質に重きを置く人である。
1882年1月27日-1982年7月14日 ペルージャ生まれ。 ジャーナリスト...
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
人にして、神に似ることを望まないものがいようか。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
なんと人は、自分自身をあざむくものか。
人は、自分は犯さない罪は、それをひどい大罪で許しがたいものに思い、
自分が犯す罪は、とるに足らぬ軽い罪と考えるものだ。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
個人の運命は、実像によるよりも他人の評判に左右されることが多いのも現実である。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
重大な事業をもくろんでいるとか、
または大きな権力を手中にしようと思うほどの人ならば、
他人に知られては不利と思うことはひたかくしにし、
反対に知られたほうが有利と思ったことは、誇大に宣伝しなければならない。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
もしきみが、人々から好感を寄せられたいと望むならば、
なにかを依頼された時に、言下に断ってしまうようなことはしてはならない。
なんとか理由をつくって、言いつくろった返事を与えておくようにすべきだ。
なぜなら、きみに依頼した人物も、もしかしたら後になって、
きみの助力を必要としない事態に出会うかもしれないし、
でなければ、後になって状況が変って、
君が堂々と言いのがれをできるような立派な理由が、出てくるかもしれないからだ。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
決断をくだすのに手間どる人を、非難してはならない。
非難さるべきは、決断をくだした後で実行に移すのに、手間どる人である。
後者は、いつでも誰のためにも有害きわまりない。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
本来は、富よりは栄誉や名声のほうが求められるべきなのだが、
近頃では、金がないことには名声を手に入れることもできなければ、
またそれを保ち続けることもできない有様となっている。
だから、権力を持った人物は、無制限にとはいわないまでも、
名声を手に入れた後も、それを保つに足る富を有することを忘れるわけにはいかない。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
やりくりが上手だということは、出費をどれだけ減らせるかということではない。
出費を減らすことは、思うほどには簡単なことではない。
問題は、出費はしても、その出費が活きたかどうかにかかっているのである。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
誰もが統治に参加するということは、
自由がもたらす結果でもなければ、その目的でもない。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
人々が過去や遠国の事情に通じていなかったことにしても、
なにも驚くにはあたらない。
なぜなら、人間というものは、
自分が住んでいる街で現在起っていることがらについてさえ、
正確な情報を持っているとはかぎらないし、
それによって的確な判断をくだすとも、かぎらないからである。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
人間の持ちうる最大の幸運の一つは、
その人が自分自身の野心や利益のためにやったことが、
公共の利益のためであったと、人々が思いこんでくれることである。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
たとえきみが、すべてのことをきみ自身の力量(ヴイルトウ)と慎重さで料理し、
運命(フオルトウーナ)の力に左右される度合いをできるだけ
減らそうと努めたとしても、少なくとも次のことは、認めざるをえないであろう。
すなわち、きみが、きみ自身の力量や素質を必要とし、
ためにそれを充分に発揮もでき、またその成果が人々から政党に認められる時代に、
たまたま生をうけたという事実である。これこそまさしく、幸運と呼ぶにふさわしい。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
ある一事を選び、
それが翌年にはどのような結果を生むであろうかということを賢人に判断してもらい、
書きとめておいた人が、後になってからそれを読んでみたとする。
その時その人は、賢人の判断の適中率が、惨めなほど低いことに眼を見張るであろう。
この世のできごとは、あまりにも複雑すぎるのだ。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
人並みはずれた才能は、その持主を不幸にし、苦しみを与える。
この種の才能は、
平凡な出来の人間ならば感じないですむことがらを、感じさせてしまうからである。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
恩恵を受けたという記憶ほど、あてにならないものはない。
だから、恩をほどこしてやった人間よりも、
きみを裏切ることなど考えもできない人物のほうを、きみはあてにすべきである。
人は恩恵を受けた人に対してよりは、
敵にしては損と思う人物のほうに、忠誠を守るものだからだ。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
国家防衛の大任を負う者は、
長く防衛できることを、第一の目標としなければいけない。なぜなら、
時間を維持することは生命を与えられるに等しい、
ということわざにあるとおり、陥落が先にのびればのびるほど、
はじめの頃では希望も持てなければ思いつきもしなかったような好都合な事態に、
恵まれてくるものだからである。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
世の中のことがらが、絶対的で不変なものだとする考えは、大変にまちがっている。
なぜなら、すべてのことがらは、
簡単に見きわめられることと見きわめられない多くのことの集合体であって、
それらすべてを律しきる法則は存在しないからである。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
『覚え書き-リコルディ-』(amazon.co.jp)より。
神に祈りたまえ、どんな場合でもきみが、敗者の側にいないですむように、と。
なぜなら、きみになんの責任がなくても、
敗北の嫌疑の幾分かにしても、きみは逃れることは不可能になる。
それが反対に、きみが勝者の側にあれば、
きみに功績などなくても、賞讃が与えられるものなのだ。
フランチェスコ・グイチャルディーニ (Francesco Guicciardin...-ウィキペディア
ロンガネージの部屋へ行ったら、机の上に、今読み終えたばかりらしい、モラヴィア(ja.wikipedia.org)の短編小説の原稿がのっていた。
モンタネッリ(ja.wikipedia.org)はそれを、モラヴィアが脱稿した時にすでに読んでいる。
それを知っているロンガネージは、こう言った。
最後の節の第一行目を、冒頭に持ってきたらいい
モラヴィアは、英国製の服地なんだ。表よりも裏がいい
1905年-1957年。イタリアのジャーナリスト。風刺作家。漫画家。 二十二歳...
思想や主義が、わたしを恐怖におとし入れるのではない。
恐怖におとし入れるのは、これらの思想や主義を代表する、「顔」なのである。
1905年-1957年。イタリアのジャーナリスト。風刺作家。漫画家。 二十二歳...
一九四四年一月八日
アメリカ製の缶詰の肉は、喜んでいただく。
しかし、それについてくる彼らのイデオロギーは、皿に残すことにした。
1905年-1957年。イタリアのジャーナリスト。風刺作家。漫画家。 二十二歳...
一九四一年一月一〇日
イギリス人はこの戦争に勝つだろう。
なぜなら、彼らは、戦争以外のことならばすべてできるからだ。
ドイツ人は、この戦争に負けるだろう。
なぜなら、彼らは、戦争だけしかできないからである。
1905年-1957年。イタリアのジャーナリスト。風刺作家。漫画家。 二十二歳...
同年(1940年)五月二七日
すべての革命は、街頭からはじまり、食卓に終る。
1905年-1957年。イタリアのジャーナリスト。風刺作家。漫画家。 二十二歳...