自由な精神
ロンガネージの部屋へ行ったら、机の上に、今読み終えたばかりらしい、モラヴィア(ja.wikipedia.org)の短編小説の原稿がのっていた。
モンタネッリ(ja.wikipedia.org)はそれを、モラヴィアが脱稿した時にすでに読んでいる。
それを知っているロンガネージは、こう言った。

最後の節の第一行目を、冒頭に持ってきたらいい
モラヴィアは、英国製の服地なんだ。表よりも裏がいい

塩野七生『サイレント・マイノリティ』(新潮社,1993)162p
レオ・ ロンガネージ

レオ・ ロンガネージ 6

1905年-1957年。イタリアのジャーナリスト。風刺作家。漫画家。 二十二歳の時に『イタリア人』を創刊。 自らの姓を冠した「ロガネージ出版社」を創設。


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