再び男たちへ
「第11章 政治家とは」
以前より改善されているならば、まずは良しと考えるべきではないか
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)57p
ジュリオ・アンドレオッティ
3
1919年1月14日生まれ。イタリアの政治家、上院議員(終身議員)。 首相(第...
「第11章 政治家とは」
民主制とは、五〇パーセントプラス一人の考えを実行に移すことである
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)56p
ジュリオ・アンドレオッティ
3
1919年1月14日生まれ。イタリアの政治家、上院議員(終身議員)。 首相(第...
「第5章 帰宅拒否症なる現象について」
私は、ネクラな現象を治すのにはネクラな方法で対処するしかないという考えに、
常に疑問を感じている。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)32p
「第3章 容貌とは」
人は、リーダーの顔を見ながら前に進む。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)24p
「第2章 人材について」
カルロ・ゼンの処置をめぐって、一委員の意見
カルロ・ゼンの処置をめぐって、一委員の意見
人材というものは、
これ以後生まれないのではないかと恐れているかぎり生まれないものであり、
反対に、そのような心配にわずらわされずに断固とした処置を決行する国家では、
生まれてくるものであります
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)20p
「第1章 清潔度ということ」
クリーン度追求の風潮にもメリットとデメリットの両面がある。
メリットはこの期に大掃除をしようと思えばできることであり、
デメリットは、小人でもないものまでゴミと一緒に捨ててしまうことである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)16p
「第1章 清潔度ということ」
平和が支配的になってくると、人間の欲求も複雑化してくる。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)13p
「第1章 清潔度ということ」
戦争は悲惨で馬鹿げているからできうるかぎり回避されねばならないが、
一つだけ利点がある。
人間の欲求を単純化してくれるというメリットだ。
自分自身と身近な人びとの生存ということだけしか考えなくなるからである。
塩野七生 『再び男たちへ』(文春文庫,1994)13p