松村達雄

A、B、C、ビタミンD、
脂肪は肝臓、たらは海の中。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P233
リンダ 3

ジョンの母親。β(ベータ)だったが、若い時に所長と蛮人保存地区へ出かけ、一人はぐ...

これもまた安定のために払う犠牲の一つだ。
幸福と調和しないのは何も芸術ばかりではない。科学もまたそうなのだ。
科学は危険だ。
われわれはとても用心してそれを鎖でつなぎ、口かせをはめておかなくちゃならない

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P261
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

せき止められた衝動はあふれ出る。
この氾濫が感情であり、激情であり、凶器でさえある。
それは流れの勢い、堰の高さと強さと左右される。
せき止められない水流は定められた水路をなめらかに流れていって、
おだやかな幸福へとたどりつく。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P53
すばらしい新世界 8

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

「フォード著、わが生涯と事業」について
バーナード:でも、なぜ禁止されているんでしょうか

それは古いものだからだ。それが何よりの理由だ。
ここでは古いものには一切何の用もない

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P253
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

つくろうより捨てる方がましだ、つくろうより捨てる方がましだ

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P62
すばらしい新世界 8

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

でも、人は努力しなくてはならぬものよ

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P53
ファニー・クラウン 2

入壜室で働く若い女。レーニナと同じ性。

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ぼくはまず先に何かをやってみたく思うのです
‥‥‥つまり、あなたにふさわしい人間だということを証明したいのです。
ほんとにふさわしい人間になれる、というわけじゃないんです。
でも少なくとも、全然値打のない人間じゃないことを証明したいんです。
ぼくは何かをしてみたいんです

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P220
ジョン・野蛮人(サヴェジ) 1

蛮人保存地区で生まれ育つが、シェイクスピアの全作品を愛読している。文明社会に行き...

あの人=ヘンリー・フォスター

もちろん、あの人をあきらめることなんか要らないわ。
ただ、時おりはだれかほかの男も相手にしなさいというだけのことなの。
あの人自身はほかの女の子とも遊んでいるのじゃなくって?

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P48
ファニー・クラウン 2

入壜室で働く若い女。レーニナと同じ性。

わたしは新しい着物が大好き、わたしは新しい着物が大好き、わたしは‥‥‥

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P65
すばらしい新世界 8

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

われわれの所有物がわれわれ自身のものでないと同様、
われわれもまたわれわれ自身のものではない。
われわれがおのれ自身を造ったのではなく、
われわれはおのれ自身に対して至高の権威をもつことはできない。
われわれはわれわれの幸福ではないのか。われわれは神の所有である。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P268
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

われわれは新しい人間をわけなくつくることが出来るのだ――望むだけの数をね。
異端は単なる個々の人間の生命以上のものをおびやかすのだ
――それは社会そのものに打撃をあたえるのだ。そうだ、社会そのものに。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P172
バーナード・マルクス 5

α(アルファ)階級なのに手違いからγ(ガンマ)階級の姿で生まれてしまった。そのこ...

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万人は万人のものである

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P48
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

両極端は一致する。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P47
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

人が何かを信ずることに対して別な誤った理由を見つけること
――これが哲学というものだ。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P272
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア


    人が何かを - 銘無き石碑

人が何かを信ずるのはそう信ずるように条件づけられたからなんだよ。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P272
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

人は才能が大であればあるほど、わき道にそれてしまう可能性も大きいのだ。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P172
バーナード・マルクス 5

α(アルファ)階級なのに手違いからγ(ガンマ)階級の姿で生まれてしまった。そのこ...

人間が結合したものを自然が分離することはできない

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P28
所長 8

中央ロンドンの人工孵化・条件反射育成所所長。ジョンの父親。バーナードの職場の上司...

人間は年を取る。自分自身のうちに、年を取るにつれて現れる、
あの衰弱、無気力、不快などの抜き差しならぬ感じを覚えるようになる。
そして、このように感じて、自分がただ加減が悪いのだと想像し、
この苦しい状態は何か特別な原因によるものだと考えて自らの恐怖を鎮め、
病気か何かのようにその状態から‥
(中略)
‥これは馬鹿げた想像だ! 
この病気は老齢にほかならない。そしてこれは恐ろしい病気なのだ。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P269
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

個人が感動すれば、社会は動揺するのよ

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P111

哲学とは、人が本能によって信じることに下手な理屈を見つけることだ

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P272
フランシス・ハーバート・ブラッドリー 1

1846年 - 1924年 英国の新へーゲル学派の哲学者。神秘主義的な形而上学を...

多くの者が腐敗堕落するよりは、一人の者が苦しみを受ける方がいいのだ。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P172
バーナード・マルクス 5

α(アルファ)階級なのに手違いからγ(ガンマ)階級の姿で生まれてしまった。そのこ...

子供の心はこういう暗示そのものとなり、
こういう暗示の総計がまた子供の心そのものということになる。
いや、なにも子供の心を限らない。
それが成人の心でもある――生涯を通じてそうなのだ。
判断し、よく防止、決定する心――それがこういう暗示ででき上がってしまうのだ。
ところで、こういう暗示とはわれわれが与える暗示なのだ!

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P36
所長 8

中央ロンドンの人工孵化・条件反射育成所所長。ジョンの父親。バーナードの職場の上司...

安定は不安定ほどには目ざましいものでもない

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P256
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

宗教的感情はすべてわれわれの損失を補ってくれるであろう

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P271
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア

宗教的感情は年をとってゆくにつれて次第につのってくる傾きがある。
それがつのってくるのは、感情が静まってゆき、
空想や感受性が以前ほど刺激されなくなり刺激されにくくなっていって、
われわれの理性の活動がより平静になり、むかしはそれに心を奪われた
想像や欲望や気ばらしによって曇らされることがなくなるからである。
そこで神がまるで雲のうしろから出たように姿を現わす。

ハックスリー『すばらしい新世界』(講談社,1974)P270
ムスタファ・モンド(すばらしい新世界) 27

オルダス・ハクスリーが1932年に発表したディストピア小説である。機械文明の発達...-ウィキペディア