コルネリウス・タキトゥス 13

55年 - 120年
帝政期ローマの政治家、歴史家。個人名はプブリウス(Publius)ともガイウス(Gaius)ともいわれるがどちらかは不明で、通常は個人名を除いて表記される。サルスティウス、リウィウスらとともに古代ローマを代表する歴史家の一人であり、いわゆるラテン文学白銀期の作家として知られる。その著作では、ローマ皇帝ティベリウス...-ウィキペディア

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往昔は犯罪によりて苦しみ、今日は法律によりて苦しむ。

「歴史」より

愚者のてきはほめそやす者なり

「アグリコラ」より

裏切り者は、彼らが利得を与える人たちによってさえも憎まれる

「年史」より

最もはげしい憎しみは親戚の間におけるものである

「歴史」より

繁栄は人間の心にとりて、不運以上に厳しき試練なり。人間は不幸に堪えられえるも、幸福には腐らさる

「歴史」より

名声への野望は、賢者によりても断念する最後のものなり

「歴史」より
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勇気あるところに希望あり

「歴史」より

他人を軽蔑することならば喜んで聞く人間多し

「歴史」より

世界の強盗(ローマ人)はすべてを荒して陸地を去り、もう海を探している。
敵が金持ちのばあい、ローマ人は貪欲であり、
敵が貧しいばあい、ローマ人は野心的となる。
全人類で彼らだけが、自分の富と世界の貧窮を、同じ熱情で欲している。
略奪し、殺戮し、強盗することを彼らは支配という偽りの名で呼び、
人住まぬ荒野を作ると、そこを彼らは平和と名づける。

タキトゥス『アグリコラ伝』
(弓削達『ローマはなぜ滅んだか』)講談社現代新書)198頁

悪しき平和は戦争よりも悪い

人間は地位が高くなるほど、足もとが滑りやすくなる。

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知らないものはすべて不思議と考えられる。

To ravage, to slaughter, to usurp under false titles, they call empire, and where they make a desert, they call it peace. 

彼ら(ローマ人)は破壊と殺戮、掠奪を偽りの名の下に「統治」と呼び、瓦礫の野を作ると、それを「平和」と呼ぶ。