アンドレ・ジッド 24

1869年11月22日 - 1951年2月19日
フランスの小説家。アンドレ・ジイド(昭和時代はこの表記が多かった)、アンドレ・ジードとも表記される。...-ウィキペディア

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あらゆる美徳は自己放棄によって完成される。
果実の極度の美味は、萌芽を求めていることからである。

「新しき糧」より

眠りにはすばらしいものが用意されている。
すばらしい目覚めがそれである。
だが、すばらしい眠りなど在りはしない。

「地の糧」より

ひとたび睡眠というこの青春の泉にひたすと、
私は自分の年齢をあまり感じないし、自分がまだ健康であると信ずることが出来る。

「日記」より

幸福は対抗の意識の裡にはなく、強調の意識の裡にある

「文学と倫理」より

    「強調」ではなく「協調」ではないでしょうか。
    - KK

幸福になる秘訣は、快楽を得ようとひたすら努力することではなく、
努力そのものの裡に快楽を見出すことである

「テゼ」より

心というものは、使わずにおくと干からびるものである。全体がよくなれば、またはよくなるために、部分が貧しくなるものもある

「断片」より
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懐疑は、おそらく英知の初めかもしれない。
しかし、英知の始まるところに芸術は終焉する。

「断片」より

貞淑、それは虚栄である。それは形を変えた自尊心である

「ワルテルの日記」より

金持ちたちの軽蔑には容易に堪えられるが、
ひとりの恵まれない人の視線は私の心の底に深く突き刺さってくる

「日記」より

家庭よ、閉ざされた家庭よ、私は汝を憎む

「地の糧」より

いちばん嫌らしい嘘は、いちばん真実に近い虚言だ。

「一粒の麦も死なずば」より
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誤り伝えられた自分の面目ゆえに愛されるよりもむしろ、
自分の真実の姿ゆえに憎悪されるほうが気持ちがよい

「日記」より

愛される男は、正直な話、女にとって、愛を引っかける釘くらいの値打ちしか持っていない

「鷹金づくり」より

偏見は文明の支柱である。

「贋金づくり」より

恋をした後の最大の幸福は、自分の恋を告白することだ

「日記」より

胃の丈夫な人間が乳脂肪を食べるのは、虚弱な人に脱脂乳を残しておくためだ。

「日記」より

神の到来を待ち望むものは、
自分が神の御手の中に現在いることがわからない。

平凡

わたしはいつも真の栄誉をかくし持つ人間を書きたいと思っている

心というものは、使わずにおくとひからびるものである。
全体がよくなれば、またはよくなるために、部分が貧しくなるものもある。

真理の格言

ああ!青春!
人生は一生に一時しかそれを所有しない。
残りの年月はただそれを思い出すだけだ。

真の幸せは、自由のなかにあるのではない。
義務の甘受のなかに存在する


    義務が甘受できるレベルなら、その人の環境は幸福だろうな。 - 銘無き石碑
Wisdom comes not from reason but from love.

知識は理屈からではなく愛からもたらされる。

Prejudices are the props of civilization.

偏見は文明の支柱だ。

格差や不平等を生み出してきた「文明」というものの本質を問わねばならない。

    犬や猫には文明がないから、事実と違う偏見は持たない。
    人には文明があるから、品種だの血統だのと比較し、選り好んでは偏見を繰り返している。
    どちらが平和かは分からないが、できればその辺の石ころにでもなりたい。 - 銘無き石碑