ジョージ・ゴードン・バイロン 127

1788年1月22日 - 1824年4月19日
イギリスの詩人。バイロン卿として知られ、単に「バイロン卿」というとこの第6代男爵を指すことが殆どである。...-ウィキペディア

快楽は罪、そしてときに罪は快楽である

福田和彦『痛快!性愛学』(集英社インターナショナル,2001)P72

事実は小説よりも奇なり

そなたのために、たとえ世界を失うことがあっても、
世界のためにそなたを失いたくない。

格言

季節をかぎって恋をしよう
そして、その季節も春だけとしよう。

わが心のすべてが君にそそがれた時を
私がわすれることはないのだ
ふたりの生命の力を「時」がうばって
君と私が、世にいなくなる日まで。

人群れのさ中にあるとも、ただ孤独である
ただひとりを恋するゆえに。

広告

女よ、経験がぼくに教えてくれていたはずだった
君をみつめるものは、みんな恋におちいるのだと。

女よ

あなたがどんな人であろうと、どんなになってしまおうと
ああ、かつていとしくも私ひとりのものだったのだ。

恋を知らぬもの、破れた恋を知らぬものは
その傷みを知らず、あわれみもせぬ

恋は矢を射るとは知るが、
ああ、いまこそ、毒をもっと知る。

私は、君のために世界をなげうつ力はないとしても、
世界のためにも、君を捨てることはしない、と

広告

おお、千の生けるものの恋も
死者を忘れえぬ愛にくらべて何ものであろうか。

富むものを殺し、美しい子をわれらはゆるした。

この想いをのべようと
書き送ろうとするにも
あまりにも私の筆は弱いであろう

心の奥のすべてを語りえぬかぎりは
ありふれた言葉の流れに、何の力があろうか。

その接吻の数がこえることはあったとしても
何ものもわれらを引きはなさず
何ものも 何ものも 私をとどめ得ぬ。

はじめての愛のときは、女は「恋人」を恋するが
そのつぎからは、すべて、「恋の使」を恋する。

そのように、ぼくたちが、いとおしむ優しいものは
ぼくたちの胸の奥につつまれると、ほろびてしまう。

花の香に迷うものは、花を摘んで
その胸にいだくが、おかげで花は枯れてしまう

おお、恋の使よ、このわれわれの世界では
愛されることが生命取りになるのはどういうわけか

私は忘れぬ 君も忘れないであろう
黄金色の君の髪をなぶったとき
君の胸がときめいて、早く打ったのを。

ものうげな眸、ま白な胸
ものをいわぬが、恋をささやく唇。

わが祈りは、君を祝福することにはじまったのだ。

魂は君とともにあって、つねに清らかであった。

あれは恋ではなかったろう
私はその名も知らなかった
おさないものの胸に、棲んだのは何の情熱であったか。