永井豪
天国とは光の牢獄! 地獄が闇の牢獄なら‥‥‥光の牢獄が天国なのだ!
神に絶対の服従をした者だけが入れる その牢獄にすぎない!
(中略)
俺の知る限り 天国とはそうした所だ
『デビルマンレディー 8』(モーニングKC,1999)156p
「リトル・ビックホーンの悪魔」
ぼ‥‥ぼくは 女に興味ない‥
明:ン? アハハハ ウソつけこの~~
ほんとなんだぼくは‥‥明‥‥
明:ン!?なんかいったか了‥?
えっ あ‥‥いや‥‥なにも‥‥
永井豪とダイナミックプロ『新デビルマン』(KCデラックス,1994)153p
飛鳥了
4
日本人の父と白人の母の間に産まれた。明の親友。
ジーザス
‥あなたがたに ひとつの言葉を教えてあげよう
‥それは‥「汝の敵を愛せよ」―――――‥ ‥ということだ‥‥‥‥!
‥もともと自分に好意的な者に親切にしたからといって――――‥
それは特別にほめられるようなことではない
また‥ 最初から返してもらうつもりで貸してやったとしても―――‥
これも べつに自慢するようなことではない
どんな悪人でも‥ それくらいのことはしているからだ‥‥‥‥
何の見返りも期待せずに他人のために行動することは難しい‥‥‥
だが――――‥ だからこそ その行いは尊く‥ 価値あるものなのだ‥‥‥
あなたがたは‥むしろ 自分を恨む者や‥
呪う者‥敵対する者に対して――――‥
ゆるし‥愛し‥ 与える気持ちを持つようにしなければ
そのことはいつか必ず大きなむくいとなって
あなたがた自身のところへもどってくるのだから―――――‥‥‥
原作:永井豪 漫画:風我明『真・魔王ダンテ 4』(リイド社,1995)31p
真・魔王ダンテ
17
永井豪『魔王ダンテ』をもとに大長編(やおい)同人誌を描いているよーなもの(筆者談...
無免許運転を指摘した明に対して
ビクビクするな つかまるのはお前じゃない
永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 1』(講談社コミックス,1993)25p
飛鳥了
4
日本人の父と白人の母の間に産まれた。明の親友。
飛鳥邸に入る前の二人の会話
不動・・・・
この家の門を はいるまえに きいてもらいたい
おれは親友のおまえを不幸にしようとしている
できたらおまえを まきこみたくはなかった
しかし おれには おまえしか
信じられる人間がいない! おまえ以外の人間はすべて敵にみえる
父がのこしたものを みせられる人間は
不動 明! きみだけなんだ! わかってくれるか!
明「しょうじき おれはこわい
だが 飛鳥 了 きみの信頼をおれは うらぎりたくはない
たとえ地獄の底へ落ちようとも」
『そのとき わたくしが ぐうぜん口にしたことば「地獄」がまっていようとは・・・・
わたくし・・・・不動 明の あかるい未来を 夢を すべての運命をかえる門は
いま 不吉な音をひびかせながら ひらいていった・・・・』
永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 1』(講談社コミックス,1993)34p
デーモンと戦う方法それは! 自分自身がデーモンになることだ!
おれたち ふたりは あの おぞましいデーモンと合体する
化け物になるんだ
おそろしい悪魔に!
この意味がわかるか明!
人間でなくなるという意味が!
人間であることの しあわせを かなしみを 人生を・・・・
そのすべてを
すてるのだ・・・・
永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 1』(講談社コミックス,1993)p113
飛鳥了
4
日本人の父と白人の母の間に産まれた。明の親友。
明:おまえタバコすうのか
了:ああ 麻薬入りのやつをね
永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 1』(講談社コミックス,1993)118p
親友 不動 明のすがたをした悪魔は まだ人間としてくらしています
そして いま あなたのとなりにいる人も 悪魔にとりつかれた人間かもしれないのです
あなたの父のすがたをした悪魔
あなたの母のすがたをした悪魔
あなたの兄弟
あなたの子ども・・・・
あなたの友人のすがたをした悪魔なのです!
考えてみてください
となりにいる人は ほんとうにその人か!
以前とかわったところはありませんか・・・・
悪魔はウソがうまいのです・・・・
悪魔は演技がうまいのです・・・・
悪魔はそっくりになりすますのです
さーさぐってください となりの人を
見つけてください悪魔どもを・・・・
そいつが・・・・悪魔の正体をあらわし
あなたにキバをむいて おそいかかってからでは おそいのです
そのまえに・・・・
あなた自身の手で殺すのだ!
永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 5』(講談社コミックス,1994)56p
飛鳥了
4
日本人の父と白人の母の間に産まれた。明の親友。
おれにはまだ まもるべき人がいる!
美樹! きみがいるかぎり おれは 悪魔にはならん!
きみがいるかぎり おれは
悪魔人間(デビルマン)だ!
永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 5』(講談社コミックス,1994)165p
ラストシーン
不動明:月だ・・・・
飛鳥了:うつくしい
『明・・・・月だけは数百万年前とかわっていないよ・・・・』
地球は あの月より うつくしかったのに・・・・
この小宇宙は・・・・
『わたしの親たちがつくったんだよ・・・・
きみたち人間は神と呼んでいたね
そして彼らはこの辺境の小宇宙に生命をふきこんだ』
地球は生命がみちあふれ いろんな生物が育っていた
数億年ののち 生物の進化のようすを見にもどった神は 異様な生物を発見した・・・・
『それがデーモンだった』
神は おそれ いみきらった
デーモンの みにくさを
その異常な進化を
そのあくことのない闘争心を
神は この小宇宙を無にかえすことにきめた!
すべてを消すことによって 自分たちの失敗をつぐなおうとした!
わたしは いかり 反抗した
自分たちが生みだした生命だから かってに殺していいというのか
地球上の生命は生まれたくて生まれたんじゃない・・・・だが生きている!!
自分の意志で自分の心で必死に生きている!
わたしはデーモンとともに神と戦った
きみが人間をまもるために戦ったように
デーモンとデーモンの星 地球をまもるために・・・・
そして・・・・
勝った
つぎなる神の攻撃にそなえ われらは二百年前のねむりにはいった
サタンは神によって氷に とじこめられたのではなく
戦いのために みずから氷の中へとじこもったのだ
ねむりからさめたとき地球はかわっていた・・・・
うつくしいはずの地球は よごれきっていた・・・・
人間という新生物のために・・・・
わたしは ゆるせなかった
わたしが命をかけてまもった地球をよごした人間を!
わたしは人間をほろぼすことにした・・・・
だが それは神がデーモンを ほろぼそうとしたことと おなじ行為だった・・・・
力の強い者が
強いからといって弱者の生命(いのち)を 権利をうばってよいはずはないのにな・・・・
ゆるしてくれ 明・・・・
わたしはおろかだった
明・・・・
(絶命したようすの明)
ねむったんだね・・・・明
永劫のやすらぎのねむりに・・・・
永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 5』(講談社コミックス,1994)202p
冒頭
おれの名は不動明 それともあなたは
おれを悪魔人間(デビルマン)と呼ぶつもりかい?
永井豪とダイナミックプロ『新デビルマン』(KCデラックス,1994)2p
「魔界のジャンヌ・ダルク」
ジャンヌ・ダルクを裁くデーモンの裁判長
ジャンヌ・ダルクを裁くデーモンの裁判長
おまえは戦争のすばらしさを知らんのか 平和のくだらなさを知らんのか?
永井豪とダイナミックプロ『新デビルマン』(KCデラックス,1994)52p
「魔界のジャンヌ・ダルク」
天使にあいました!(中略)悪魔の‥姿をかりた‥天使に‥‥
永井豪とダイナミックプロ『新デビルマン』(KCデラックス,1994)70p
「リトル・ビッグホーンの悪魔」
悪魔はッ!! おまえたちの心の中にいる!!
永井豪とダイナミックプロ『新デビルマン』(KCデラックス,1994)187p
永井豪とダイナミックプロ
サッカーでの足をぶつけ合ってボールを蹴り合うさまってさ‥‥‥
人の世の争い事の象徴のようでいやなんだ
『ネオデビルマン』(モーニングKCデラックス,1999)174p
ヒロモト森一
オレは! 自信がないぜ!!
人間でいられる自信がなあ!
『ネオデビルマン』(モーニングKCデラックス,1999)223p
永井豪とダイナミックプロ
物質界で肉体を持って生きていた時は
人間でも魂の形で怪物に変化するやつは多いのさ!
『ネオデビルマン2』(モーニングKCデラックス,1999)94p
とり・みき
ウワサにはね それなりの意味があるもんです
『ネオデビルマン3』(モーニングKCデラックス,2000)56p
とり・みき
むこうも きっと こちらに対して同じことを感じているから
あんなウワサがたつんでしょう
『ネオデビルマン3』(モーニングKCデラックス,2000)57p
「第1章 目覚めし者」
不動ジュン
不動ジュン
あいつらが獣になったのなら 私も獣になって戦うまで!
『デビルマンレディー 1』(モーニングKC,1997)72p
「第1章 目覚めし者」
不動ジュン
不動ジュン
熱い! 動く!! 身体が自分の意志とは関係なく動く! 2人の私がいる!
獣の姿で暴れる私!! 獣の〝私〟を驚きの目で見つめる〝私〟!
見つめる〝私〟は獣の〝私〟が嫌いじゃない!
獣の〝私〟こそ本当の〝自分〟に思える! そう!私は獣!! 獣なんだ!!
『デビルマンレディー 1』(モーニングKC,1997)114p
永井豪
デビルマンレディーとは、未来のあなたの姿なのだ。
『デビルマンレディー 2』(モーニングKC,1997)本のソデ
「第2章 闇の翼」
不動ジュン
不動ジュン
私は笑えない あの人がどんな人だったとしても笑えない!
人の死で笑えない!
『デビルマンレディー 2』(モーニングKC,1997)131p
「第1章 真実の口」
里見先生
里見先生
ケダモノじみたヤツはいくらでもいる!
本物のケダモノになるか人間になるかの分かれ道にいるヤツがね
『デビルマンレディー 3』(モーニングKC,1998)17p
「第2章 ザ・ライバル」
水道職員
水道職員
ほうとうにすごいもんだ 都内最大の川だね‥‥‥
隅田川でも荒川でもない 下水道こそ最大の川だ
『デビルマンレディー 3』(モーニングKC,1998)104p
不動明