デビルマン 30

生 1972年6月11日
永井豪により1972年から1973年にかけて製作された日本の漫画作品、およびこれと同時期に制作・放送されたTVアニメ。 本項では漫画とTVアニメ終了後に製作された他媒体作品についても解説する。...-ウィキペディア

飛鳥邸に入る前の二人の会話

不動・・・・
この家の門を はいるまえに きいてもらいたい
おれは親友のおまえを不幸にしようとしている
できたらおまえを まきこみたくはなかった
しかし おれには おまえしか
信じられる人間がいない! おまえ以外の人間はすべて敵にみえる
父がのこしたものを みせられる人間は
不動 明! きみだけなんだ! わかってくれるか!
明「しょうじき おれはこわい
だが 飛鳥 了 きみの信頼をおれは うらぎりたくはない
たとえ地獄の底へ落ちようとも」
『そのとき わたくしが ぐうぜん口にしたことば「地獄」がまっていようとは・・・・
わたくし・・・・不動 明の あかるい未来を 夢を すべての運命をかえる門は
いま 不吉な音をひびかせながら ひらいていった・・・・』

永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 1』(講談社コミックス,1993)34p
明:おまえタバコすうのか

了:ああ 麻薬入りのやつをね

永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 1』(講談社コミックス,1993)118p

おれにはまだ まもるべき人がいる!
美樹! きみがいるかぎり おれは 悪魔にはならん!
きみがいるかぎり おれは
悪魔人間(デビルマン)だ!

永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 5』(講談社コミックス,1994)165p
ラストシーン

不動明:月だ・・・・
飛鳥了:うつくしい
『明・・・・月だけは数百万年前とかわっていないよ・・・・』
地球は あの月より うつくしかったのに・・・・
この小宇宙は・・・・
『わたしの親たちがつくったんだよ・・・・
きみたち人間は神と呼んでいたね
そして彼らはこの辺境の小宇宙に生命をふきこんだ』
地球は生命がみちあふれ いろんな生物が育っていた
数億年ののち 生物の進化のようすを見にもどった神は 異様な生物を発見した・・・・
『それがデーモンだった』
神は おそれ いみきらった
デーモンの みにくさを
その異常な進化を
そのあくことのない闘争心を
神は この小宇宙を無にかえすことにきめた!
すべてを消すことによって 自分たちの失敗をつぐなおうとした!
わたしは いかり 反抗した
自分たちが生みだした生命だから かってに殺していいというのか
地球上の生命は生まれたくて生まれたんじゃない・・・・だが生きている!!
自分の意志で自分の心で必死に生きている!
わたしはデーモンとともに神と戦った
きみが人間をまもるために戦ったように
デーモンとデーモンの星 地球をまもるために・・・・
そして・・・・
勝った
つぎなる神の攻撃にそなえ われらは二百年前のねむりにはいった
サタンは神によって氷に とじこめられたのではなく
戦いのために みずから氷の中へとじこもったのだ
ねむりからさめたとき地球はかわっていた・・・・
うつくしいはずの地球は よごれきっていた・・・・
人間という新生物のために・・・・
わたしは ゆるせなかった
わたしが命をかけてまもった地球をよごした人間を!
わたしは人間をほろぼすことにした・・・・
だが それは神がデーモンを ほろぼそうとしたことと おなじ行為だった・・・・
力の強い者が
強いからといって弱者の生命(いのち)を 権利をうばってよいはずはないのにな・・・・
ゆるしてくれ 明・・・・
わたしはおろかだった
明・・・・
(絶命したようすの明)
ねむったんだね・・・・明
永劫のやすらぎのねむりに・・・・

永井豪とダイナミックプロ『デビルマン 5』(講談社コミックス,1994)202p
冒頭

おれの名は不動明 それともあなたは
おれを悪魔人間(デビルマン)と呼ぶつもりかい?

永井豪とダイナミックプロ『新デビルマン』(KCデラックス,1994)2p
「魔界のジャンヌ・ダルク」
ジャンヌ・ダルクを裁くデーモンの裁判長

おまえは戦争のすばらしさを知らんのか 平和のくだらなさを知らんのか?

永井豪とダイナミックプロ『新デビルマン』(KCデラックス,1994)52p
広告
「魔界のジャンヌ・ダルク」

天使にあいました!(中略)悪魔の‥姿をかりた‥天使に‥‥

永井豪とダイナミックプロ『新デビルマン』(KCデラックス,1994)70p
「リトル・ビッグホーンの悪魔」

悪魔はッ!! おまえたちの心の中にいる!!

永井豪とダイナミックプロ『新デビルマン』(KCデラックス,1994)187p
永井豪とダイナミックプロ

サッカーでの足をぶつけ合ってボールを蹴り合うさまってさ‥‥‥
人の世の争い事の象徴のようでいやなんだ

『ネオデビルマン』(モーニングKCデラックス,1999)174p
ヒロモト森一

オレは! 自信がないぜ!!
人間でいられる自信がなあ!

『ネオデビルマン』(モーニングKCデラックス,1999)223p
永井豪とダイナミックプロ

物質界で肉体を持って生きていた時は
人間でも魂の形で怪物に変化するやつは多いのさ!

『ネオデビルマン2』(モーニングKCデラックス,1999)94p
広告
とり・みき

ウワサにはね それなりの意味があるもんです

『ネオデビルマン3』(モーニングKCデラックス,2000)56p
とり・みき

むこうも きっと こちらに対して同じことを感じているから
あんなウワサがたつんでしょう

『ネオデビルマン3』(モーニングKCデラックス,2000)57p
「第1章 目覚めし者」
不動ジュン

あいつらが獣になったのなら 私も獣になって戦うまで!

『デビルマンレディー 1』(モーニングKC,1997)72p
「第1章 目覚めし者」
不動ジュン

熱い! 動く!! 身体が自分の意志とは関係なく動く! 2人の私がいる!
獣の姿で暴れる私!! 獣の〝私〟を驚きの目で見つめる〝私〟!
見つめる〝私〟は獣の〝私〟が嫌いじゃない!
獣の〝私〟こそ本当の〝自分〟に思える! そう!私は獣!! 獣なんだ!!

『デビルマンレディー 1』(モーニングKC,1997)114p
永井豪

デビルマンレディーとは、未来のあなたの姿なのだ。

『デビルマンレディー 2』(モーニングKC,1997)本のソデ
「第2章 闇の翼」
不動ジュン

私は笑えない あの人がどんな人だったとしても笑えない!
人の死で笑えない!

『デビルマンレディー 2』(モーニングKC,1997)131p
「第1章 真実の口」
里見先生

ケダモノじみたヤツはいくらでもいる!
本物のケダモノになるか人間になるかの分かれ道にいるヤツがね

『デビルマンレディー 3』(モーニングKC,1998)17p
「第2章 ザ・ライバル」
水道職員

ほうとうにすごいもんだ 都内最大の川だね‥‥‥
隅田川でも荒川でもない 下水道こそ最大の川だ

『デビルマンレディー 3』(モーニングKC,1998)104p
「第1章 吸血の里」
九ヶ都の里の者

たとえ吸血の獣となっても自分らしく生きるほうがいい!
本能の欲求を抑え がまんすることにどれほど意味があるのですか?
人と吸血の獣の間をゆききすることが どれほどのことですか!?
私にはわからない! 人に戻れなくなってもいい! 私は自分の喜びを追求したい!!

『デビルマンレディー 4』(モーニングKC,1998)73p
「第2章 邪神復活」
不動明

光は闇と交わらない! その身を闇の中に置こうとも‥‥‥ 光は光だ!

『デビルマンレディー 7』(モーニングKC,1999)72p
「第2章 地獄の旅人」
不動明

天国とは光の牢獄! 地獄が闇の牢獄なら‥‥‥光の牢獄が天国なのだ!
神に絶対の服従をした者だけが入れる その牢獄にすぎない!
(中略)
俺の知る限り 天国とはそうした所だ

『デビルマンレディー 8』(モーニングKC,1999)156p
「第1章 闇に集いし人々」

どんなことでも お仲間がいることは良いことです

『デビルマンレディー 12』(モーニングKC,2000)10p
「我が名はダンテ」
宇津木涼(魔王ダンテ)

ありうるさ 現実など もろいものだ
我々が〝現実〟と思い込んでいるものは真実の世界の投影にすぎない
ここはけっして現実世界(リアルワールド)などではないのだよ!

『デビルマンレディー 12』(モーニングKC,2000)52p
「第6章 サミュエルソン研究所」
アスカ蘭

この世で最も残酷で強い種は人間なのではないかしら‥‥‥

『デビルマンレディー 13』(モーニングKC,2000)194p