永井豪
離婚の時ほど子供がじゃまな時はないからな!
永井豪『魔王ダンテ』をもとに大長編(やおい)同人誌を描いているよーなもの(筆者談...
親友 不動 明のすがたをした悪魔は まだ人間としてくらしています
そして いま あなたのとなりにいる人も 悪魔にとりつかれた人間かもしれないのです
あなたの父のすがたをした悪魔
あなたの母のすがたをした悪魔
あなたの兄弟
あなたの子ども・・・・
あなたの友人のすがたをした悪魔なのです!
考えてみてください
となりにいる人は ほんとうにその人か!
以前とかわったところはありませんか・・・・
悪魔はウソがうまいのです・・・・
悪魔は演技がうまいのです・・・・
悪魔はそっくりになりすますのです
さーさぐってください となりの人を
見つけてください悪魔どもを・・・・
そいつが・・・・悪魔の正体をあらわし
あなたにキバをむいて おそいかかってからでは おそいのです
そのまえに・・・・
あなた自身の手で殺すのだ!
日本人の父と白人の母の間に産まれた。明の親友。
結局 ビーストとデビルマンに違いはなかったんです
(中略)
あるのは体制側か反体制側かだけ‥‥‥
不動ジュン
私は笑えない あの人がどんな人だったとしても笑えない!
人の死で笑えない!
生あるかぎり戦いぬいてやる!
永井豪の漫画作品。1971年に『週刊ぼくらマガジン』連載。
物質界で肉体を持って生きていた時は
人間でも魂の形で怪物に変化するやつは多いのさ!
不動ジュン
熱い! 動く!! 身体が自分の意志とは関係なく動く! 2人の私がいる!
獣の姿で暴れる私!! 獣の〝私〟を驚きの目で見つめる〝私〟!
見つめる〝私〟は獣の〝私〟が嫌いじゃない!
獣の〝私〟こそ本当の〝自分〟に思える! そう!私は獣!! 獣なんだ!!
死ぬ覚悟ができてるってことは‥ 死んでもいいってことじゃないだろ?
永井豪『魔王ダンテ』をもとに大長編(やおい)同人誌を描いているよーなもの(筆者談...
サタン
明 君の左手と右手の関係と似ていないか?
そっくりだろう‥‥‥だが 少し違う 役割もね‥‥‥
悪魔はッ!! おまえたちの心の中にいる!!
不動明
天国とは光の牢獄! 地獄が闇の牢獄なら‥‥‥光の牢獄が天国なのだ!
神に絶対の服従をした者だけが入れる その牢獄にすぎない!
(中略)
俺の知る限り 天国とはそうした所だ
天使にあいました!(中略)悪魔の‥姿をかりた‥天使に‥‥
大柴壮介におもちゃはいらん
永井豪の漫画作品。1971年に『週刊ぼくらマガジン』連載。
大きな意識と一体化するのは心地いいからな
善人ばっかりの世の中なんか気味が悪いぜ‥‥‥ そんなもん自然じゃねえ―――‥
善と‥悪‥‥‥つりあいをとって生きようとするのが‥
人間って生き物の値打ちじゃねえのか‥‥‥
永井豪『魔王ダンテ』をもとに大長編(やおい)同人誌を描いているよーなもの(筆者談...
可愛い女の子は食べるもんじゃなくてかわいがるもんなんだぜ!
永井豪『魔王ダンテ』をもとに大長編(やおい)同人誌を描いているよーなもの(筆者談...
不動明
光は闇と交わらない! その身を闇の中に置こうとも‥‥‥ 光は光だ!
人間は―――‥ かつて‥神がお創りになられた生き物だ‥
その肉体には‥神の分身であるエクトプラズムが宿っている‥
――――だが ‥私は思うのだよ‥ユダ‥‥‥‥
‥人間は―――‥ 人間にしかない素晴らしい力を内に秘めていると‥‥‥
そしてその力には‥ 神でさえ‥かないはしないのだと―――――‥‥‥!
(中略)
泣き‥ 笑い‥‥‥ 怒り‥悲しみ‥‥‥
そして‥愛する‥ その心の中に はかりしれない無限の力が
きっとある――――‥‥‥
永井豪『魔王ダンテ』をもとに大長編(やおい)同人誌を描いているよーなもの(筆者談...
人を信じやすいってのは 逆にだまされやすいってことでもあるぜ?
永井豪『魔王ダンテ』をもとに大長編(やおい)同人誌を描いているよーなもの(筆者談...
人の心とは複雑なものよ‥‥‥
神を信じ 一方では魔王にもなりたがる
神と悪魔の間にあって常に心を揺らがせる それこそが人間!
人間というものではないのか!?
了:ああ 麻薬入りのやつをね
不動明:月だ・・・・
飛鳥了:うつくしい
『明・・・・月だけは数百万年前とかわっていないよ・・・・』
地球は あの月より うつくしかったのに・・・・
この小宇宙は・・・・
『わたしの親たちがつくったんだよ・・・・
きみたち人間は神と呼んでいたね
そして彼らはこの辺境の小宇宙に生命をふきこんだ』
地球は生命がみちあふれ いろんな生物が育っていた
数億年ののち 生物の進化のようすを見にもどった神は 異様な生物を発見した・・・・
『それがデーモンだった』
神は おそれ いみきらった
デーモンの みにくさを
その異常な進化を
そのあくことのない闘争心を
神は この小宇宙を無にかえすことにきめた!
すべてを消すことによって 自分たちの失敗をつぐなおうとした!
わたしは いかり 反抗した
自分たちが生みだした生命だから かってに殺していいというのか
地球上の生命は生まれたくて生まれたんじゃない・・・・だが生きている!!
自分の意志で自分の心で必死に生きている!
わたしはデーモンとともに神と戦った
きみが人間をまもるために戦ったように
デーモンとデーモンの星 地球をまもるために・・・・
そして・・・・
勝った
つぎなる神の攻撃にそなえ われらは二百年前のねむりにはいった
サタンは神によって氷に とじこめられたのではなく
戦いのために みずから氷の中へとじこもったのだ
ねむりからさめたとき地球はかわっていた・・・・
うつくしいはずの地球は よごれきっていた・・・・
人間という新生物のために・・・・
わたしは ゆるせなかった
わたしが命をかけてまもった地球をよごした人間を!
わたしは人間をほろぼすことにした・・・・
だが それは神がデーモンを ほろぼそうとしたことと おなじ行為だった・・・・
力の強い者が
強いからといって弱者の生命(いのち)を 権利をうばってよいはずはないのにな・・・・
ゆるしてくれ 明・・・・
わたしはおろかだった
明・・・・
(絶命したようすの明)
ねむったんだね・・・・明
永劫のやすらぎのねむりに・・・・
不動・・・・
この家の門を はいるまえに きいてもらいたい
おれは親友のおまえを不幸にしようとしている
できたらおまえを まきこみたくはなかった
しかし おれには おまえしか
信じられる人間がいない! おまえ以外の人間はすべて敵にみえる
父がのこしたものを みせられる人間は
不動 明! きみだけなんだ! わかってくれるか!
明「しょうじき おれはこわい
だが 飛鳥 了 きみの信頼をおれは うらぎりたくはない
たとえ地獄の底へ落ちようとも」
『そのとき わたくしが ぐうぜん口にしたことば「地獄」がまっていようとは・・・・
わたくし・・・・不動 明の あかるい未来を 夢を すべての運命をかえる門は
いま 不吉な音をひびかせながら ひらいていった・・・・』
ビクビクするな つかまるのはお前じゃない
日本人の父と白人の母の間に産まれた。明の親友。
両親の死体が発見され、不安になっている淳也に対して
バーカ‥何 また泣いてんだよ
‥まったく‥‥‥ お前は‥もう―――男のくせに‥ あんまり泣くなよな
おれの‥ 前以外では
永井豪『魔王ダンテ』をもとに大長編(やおい)同人誌を描いているよーなもの(筆者談...