遺産
- 全2件を表示
コシモ・デ・メディチ
学問や芸術というものは、ほんとうのところ、あたりでとどまるからこそ、
その人の一生を越えて生きつづけられるものではないだろうか。
塩野七生『男の肖像』(文藝春秋,1992)158p
祖先全体を一人の人間とみなせば、文明はその人がわれわれ人間すべてに譲ってくれた遺産なのだ。
世界中の古人を一体にみなし、この一体の古人より今の世界中の人なるわが輩へ譲り渡したる遺物なれば、その洪大なること地面、家財の類にあらず。