カタルシス

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第七話 オデュッセイア異聞

考えてもみてください。
男というものは、大事業を仕とげた後、すぐにも家に帰りたくなるものだろうか。
興奮いまだ醒めやらず、だからちょっと寄り道して、という気になるのが、
ボクは男だと思う。

塩野七生『イタリア遺聞』(新潮社,1994)53p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

マリア・カラスは最高の歌手だけど、生涯は不幸だったのよね、なんて言う。
私はそういう人に向って、
あなた達は日本のVIPと結婚をして適度に生活は安定してるけれど、
彼女のようにあれだけ歌いきった後に、
万雷の拍手を前進に浴びたことは一度もないじゃないですか、と言いたいの。

新潮社編 『塩野七生『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック』(新潮文庫,2011)324p
塩野七生 701

日本の歴史作家(プロの学術研究者ではなく「小説家」)である。名前の「七生」は、7...-ウィキペディア

テレビ見てたひとが「あ、わかった!」という風に、錯覚してくれれば十分だったんです。
それ以上、本当にわからせるのは不可能だって、ぼく、思ってましたから。

ニュースってものはあまりにも深くて。すべてのニュースはあまりにも深い。
だから根本まで説明しない!1日かかっちゃうから!不可能だから!

そういう場合はテレビ見てる人に、「分かった!」って一種のカタルシスをね、伝えられれば十分だと思ってたんです。
「久米宏のラジオなんですけど」 ゲスト:池上彰

ああ、いかに感嘆しても感嘆しきれぬものは、天上の星の輝きと我が心の内なる道徳律!

『実践理性批判』より
イマヌエル・カント 37

プロイセン王国(ドイツ)の哲学者であり、ケーニヒスベルク大学の哲学教授である。『...-ウィキペディア