カタルシス
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第七話 オデュッセイア異聞
考えてもみてください。
男というものは、大事業を仕とげた後、すぐにも家に帰りたくなるものだろうか。
興奮いまだ醒めやらず、だからちょっと寄り道して、という気になるのが、
ボクは男だと思う。
塩野七生『イタリア遺聞』(新潮社,1994)53p
マリア・カラスは最高の歌手だけど、生涯は不幸だったのよね、なんて言う。
私はそういう人に向って、
あなた達は日本のVIPと結婚をして適度に生活は安定してるけれど、
彼女のようにあれだけ歌いきった後に、
万雷の拍手を前進に浴びたことは一度もないじゃないですか、と言いたいの。
新潮社編 『塩野七生『ローマ人の物語』スペシャル・ガイドブック』(新潮文庫,2011)324p
テレビ見てたひとが「あ、わかった!」という風に、錯覚してくれれば十分だったんです。
それ以上、本当にわからせるのは不可能だって、ぼく、思ってましたから。
それ以上、本当にわからせるのは不可能だって、ぼく、思ってましたから。
ニュースってものはあまりにも深くて。すべてのニュースはあまりにも深い。
だから根本まで説明しない!1日かかっちゃうから!不可能だから!
そういう場合はテレビ見てる人に、「分かった!」って一種のカタルシスをね、伝えられれば十分だと思ってたんです。
「久米宏のラジオなんですけど」 ゲスト:池上彰
「久米宏のラジオなんですけど」 ゲスト:池上彰
ああ、いかに感嘆しても感嘆しきれぬものは、天上の星の輝きと我が心の内なる道徳律!
『実践理性批判』より
イマヌエル・カント
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プロイセン王国(ドイツ)の哲学者であり、ケーニヒスベルク大学の哲学教授である。『...-ウィキペディア