晩年

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晩年、家にいても、喫茶店でお茶を飲んでいても、夜中に目を覚ましても、ずっと言いつづけていた。

日本は滅びる

「知ってるつもり?! 司馬遼太郎」より。
司馬遼太郎 45

日本の小説家、ノンフィクション作家、評論家。本名、福田 定一(ふくだ ていいち)...-ウィキペディア

分け入っても分け入っても青い山
炎天をいただいて乞い歩く
笠にとんぼをとまらせて歩く
ほろほろ酔うて木の葉ちる
まったく雲がない笠をぬぎ
笠も漏り出したか
うしろすがたのしぐれていくか
雨ふるふるさとはだしで歩く

晩年の著作

落ちついて死ねそうな草もゆる
抜けたら抜けたままの
歯のない口で
だんだん似てくる癖の
父はもうゐない
ともかく昼寝のまくら一つ持つ
いつか死ねる木の実は播いておく
焼かれる虫の匂ひかんばしく

晩年の著作