分け入っても分け入っても青い山
炎天をいただいて乞い歩く
笠にとんぼをとまらせて歩く
ほろほろ酔うて木の葉ちる
まったく雲がない笠をぬぎ
笠も漏り出したか
うしろすがたのしぐれていくか
雨ふるふるさとはだしで歩く

晩年の著作
種田山頭火


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