斎藤緑雨 7

1868年1月24日 - 1904年4月13日
明治時代の小説家、評論家。本名・賢(まさる)。「正直正太夫」をはじめ、「江東みどり」「登仙坊」など別名も多数ある。幸田露伴がつけたという戒名は「春暁院緑雨醒客」。...-ウィキペディア

  • 7件を表示

貧を誇るは、富を誇るよりも更に陋し(いやしい)。

「眼前口頭」より

    自分を実力以上に見せようとするのはやめたほうがいいよ。 - 銘無き石碑

流行にろくなものなし、ついて見るにうなずかるるふし絶えてあらず。

「あられ酒」より

犯さんがために法律があり、破らんがために道徳あり、
犯すもの、破る者なくんば、何の日か、
法律・道徳の効果を表顕し得ん。

「長者知者」より

古の学者は、不透明体なり、今のは透明体なり。
さらにその説くところによって判ずれば、古のは固体、今のは気体なり。

「わすれ貝」より

女を口説く知力筋力権力腕力この四つを除けて他に求むべき道は御座らねど努力腕力は拙い極度、
或るが早い金力と申す候

「かくれんぼ」より

懺悔は一種ののろけなり。快楽を二重にするものなり。
懺悔あり、ゆえにあらたむるものなし。
懺悔の味は人生の味なり。

「眼前口頭」より

    君は愛するに値しない - 銘無き石碑

    飽くまで、私にとってね。他の人なら君を愛するだろう。 - 銘無き石碑
広告

寒い晩だな、寒い晩です。妻のナグサメとは、まさに斯くの如きもの也

「眼前口頭」より