トーマス・マン 13
1875年6月6日 - 1955年8月12日
パウル・トーマス・マン(Paul Thomas Mann、1875年6月6日 - 1955年8月12日)はドイツの小説家。リューベックの富裕な商家に生まれる。当初は実科を学んだが処女小説『転落』が認められて文筆を志し、1901年に自身の一族の歴史をモデルとした長編『ブッデンブローク家の人々』で名声を得る。その後市民生活と芸術との相克をテーマにした『トーニオ・クレーガー』『ヴェニスに死す』などの芸術家小説や教養小説の傑作...-ウィキペディア
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人の臨終という者は、その人自身よりも周りの遺族たちの問題だ
「魔の山」より
他人の感情生活に想像力を働かせて、それを察知する技術、
つまり、共感というものは、自我の限界を打破する、という意味で称讃すべきものであるばかりではなく、
自己保存の上に欠くべからざる手段なのである
「若いヨゼフ」より
デモクラシーの社会的更新は、
その勝利の前提と保証である。
「デモクラシーの来るべき勝利」より
人が意見のために闘うチャンスを持たないならば、
意見は存在し続けることはない。
「魔の山」より
土地私有という不法な権利が、世界各国民の半数以上の者からその自然を奪った
「断片」より
一日が他のすべての日と同じであるとしたら
千日は一日のごとく感ぜられるであろう。
過去という泉は深い
若さとは自発性だ
道に迷うこともあった。
けれど、ある人たちにとっては、それはそもそも本道というものが
存在しないからのことだった。
Laughter is a sunbeam of the soul.
笑いは魂(たましい)の日光である。
(『魔の山』より)
It is love, not reason, that is stronger than death.
それは愛だ、理屈ではない。愛は死よりも強いのだ。
(『魔の山』より)
A harmful truth is better than a useful lie.
有害な真実は有益な嘘より良い。
苦い真実から眼をそらし、甘い嘘にひたることは許されない。その先に待つものは破滅だからだ。
War is only a cowardly escape from the problems of peace.