イワン・ツルゲーネフ 49

1818年11月9日 - 1883年9月3日
フョードル・ドストエフスキー、レフ・トルストイと並んで、19世紀ロシア文学を代表する文豪である。ロシア帝国の貴族。 なお名前の表記は「ツルゲーネフ」の他、ロシア語の発音に近い「トゥルゲーネフ」という表記も用いられる...-ウィキペディア

愛は死よりも、死の恐怖よりも強い。愛、ただこれによってのみ人生は与えられ、進歩を続けるのだ

「散文詩」より

金は天下の回りものだ!
ただ、いつもこっちをよけて回るのが気にくわん

「猟人日記」より

「明日は、明日こそは」と、人はみずからを慰めるが、
この「明日」が、彼を墓場に送り込むその日まで

「散文詩」より

私のために夕食の支度をして待っていてくれる女性が
どこかにいたら、私は才能の全てを投げ捨てても悔いはない。

ある一人の人間がそばにいると、他の人間の存在など、
まったく問題でなくなることがある。それが恋というものである。


    ある一人の人間がそばにいると、他の人間の存在など - 銘無き石碑

愛は死より強く、死の恐怖よりも強い

福田和彦『痛快!性愛学』(集英インターナショナル,2001)P181
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幸せでありたいというのか。まず苦悩することを覚えよ。

ある一人の人間のそばにいると、他の人間の存在など全く問題でなくなる
ことがある。それが恋というものである

乗りかけた船には、ためらわず乗ってしまえ。

情熱家より、冷淡な男のほうが簡単に女に夢中になるものだ。

人間には不幸か、貧乏か、勇気が必要だ。
でないと人間はすぐに思いあがる。

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子供は空を飛ぶ鳥である。
気がむけば飛んでくるし、
気にいらなければ飛んでいってしまう。

僕には初恋というものがありませんでしたよ
いきなり第二の恋から始めたんです

はつ恋

わたしの初恋は、全くのところ、あまり世間なみの部類には入らないものなんですが

はつ恋

とてもたくさん空で覚えていた詩を、
高らかに朗読する方が多かった。

はつ恋

空想が生き生きと目ざめて、いつもいつも同じ幻のまわりを素早く駆けめぐる有様は、
朝焼けの空に燕の群れが、鐘楼をめぐって飛ぶ姿に似ていた。

はつ恋

つまりわたしは、もはやただの子供でも少年でもなくて、
恋する人になったのだ。

彼女は、わたしの情熱を面白がって、わたしをからかったり、甘やかしたり、
いじめたりした。

その最大の喜びや、その底知れぬ悲しみの、
唯一無二の源泉になったり、

意志だよ、自分自身の意志だよ。
これは、権力までも与えてくれる。

人間に自由を与えてくれるものは何か

今わたしは、その日からわたしの情熱が始まったと言ったが、
も一つその上に、わたしの悩みもその日から始まったと、
言い添えてもいいだろう。

わたしはじっと彼女を眺めているうちに、
彼女がなんとも言えず大切で、親愛なものに思えてきたのだ!

わたしは、もうずっと前から彼女を知っていて、
彼女と知合いになるまでは、何ひとつ知りもせず、生きた甲斐もなかったような気がした。

わたしは嫉妬したり、自分の小っぽけさ加減に愛想をつかしたり、
馬鹿みたいにすねてみたり、馬鹿みたいに平つくばったり、
そのくせ、どうにもならない引力で彼女の方へ引きつけられて、

ジナイーダがいないと、わたしは気が減入った。
何ひとつ頭に浮んでこず、何ごとも手につかなかった。