倉田百三 8

1891年2月23日 - 1943年2月12日
日本の劇作家、評論家で大正、昭和初期に活躍した。広島県庄原市には、倉田百三文学館がある。...-ウィキペディア

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恋愛は、生命が性を通して天的なものに達せんとする生命の営みである

「愛と認識との出発」より

恋は二つとない大切な生活材料だ。まじめにこの関所にぶつかれば人間は運命を知る。

「出家とその弟子」より

愛とは他人の運命を自己の興味とすることである。他人の運命を傷つけることを畏れる心である

「愛と認識との出発」より

恋愛は性欲と質を異にするものではなく、より高き形における性欲である

「出家とその弟子」より

百の悪行に悩まされて自分の罪を感じている悪人よりも、
小善根を積んで己の悪を認めぬ偽善家のほうが仏の愛にはもれている。

「出家とその弟子」より

富もいらぬ、名誉もほしくない、私にはそれよりも楽しい法の悦びがある。

「出家とその弟子」より
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生に対する無限の信仰と尊重とを抱いて立つ時自殺は絶対的の罪悪ではあるまいか

「愛と認識との出発」より

生活には懐疑というのが密雲のように幾重にも襲うてくる。
若しくはずっと疑って動かない。それを克服することは容易な業ではない。
併しそれがまた求道の課題なのである。懐疑の課題がないなら、真理の探究はできない。

「絶対的生活」より