鎖国
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人間社会とは、活力が劣化するにつれて閉鎖的になっていくものでもある。
塩野七生 『ローマ人の物語41 ローマ世界の終焉 [上]』(新潮文庫,2011)98p
世間では、鎖国だ攘夷だと議論がやかましかった。
その議論は実にくだらないもので、「井の中の蛙」が広い世界も知らずに、ただわめいているようなものであった。
今日の有様に及びしことにて、開港の後もいろいろと議論多く、鎖国攘夷などとやかましく言いし者もありしかども、その見るところはなはだ狭く、諺に言う「井の底の蛙」にて、その議論とるに足らず。