寂しさ
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羊飼いの暮らしは気に入ったか?
それ自体では結構な暮らしだが、羊飼いの暮らしであるという点では下らない。
静かだという点では気に入っているが、さびしいという点ではうんざりする‥‥‥
『お気に召すまま』より。
いわゆる思い出というものは、人を悦ばすこともできるが、時にやはり人を淋しがらせるものだ。精神の糸を過ぎ去った寂寞の日々に繋げておいたとして、いったい何の意味があるだろう。逆に、それらをすべて忘れ去れないことが辛いのだ。
『吶喊』自序