日本の教育はひそかに、
そうとはわからない形で『システム』に好意的なイデオロギーを教えているのだ。
しかしもっと重要なことは、
教育が、試験選抜制にもとづくヒエラルキーの維持に
ほぼ完全に服従していることである。
学校が、いく重にも重なり合うさまざまなヒエラルキーの成員となる人材を集め、
選別する人材選別マシンとして機能しているのである。
この選別機能は、あらゆる段階での有名校に顕著で、
人材選別以外の学校の機能はどこかに忘れ去られたと思わされるほど強調され、
その結果、日本の若者の知的成長を大いに阻んでいる。
カレル・ヴァン・ウォルフレン
カレル・ヴァン・ウォルフレン 43
生 1941年4月
オランダ・ロッテルダム出身のジャーナリスト、政治学者。現在はアムステルダム大学比較政治・比較経済担当教授。
オランダ語の発音ではカーレル・ファン・ヴォルフェレンとなる。...-ウィキペディア